鹿児島の内湾、錦江湾の奥に海岸線1050メートルの遊歩道のある若尊鼻(わかみこばな)という場所があります。

遊歩道の先に若尊神社(わかみこじんじゃ)があり、桜島を眺めながら海沿いの道を歩くこの絶景コースは霧島錦江湾国立公園に指定されています。

今回はそんな若尊鼻(わかみこばな)遊歩道をご紹介します。

遊歩道とはいえ、少ししっかりとした靴が必要かもしれません。

木のトンネルを潜り抜け、岩の間の道を通り、ツタのカーテンを抜け、遊歩道をすすみましょう。

途中には、岩の上に根を張る木もあります。

道中気持ちよさそうに日向ぼっこする猫の姿も。釣りスポットとしても有名な若尊鼻。

釣り人のおすそ分けを頂いているおかげか、とても人懐っこい猫たちです。

遊歩道の奥には若尊神社があります。

波に穿(うが)たれたこの洞穴には、日本の初代天皇とされる神話・伝説上の人物である神武天皇・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が祭られています。

国分郷土史によれば、若尊鼻の名前の由来には2つの伝説があるそうです。

1つは日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は熊襲討伐の際、ここに上陸したとされるもの。景行天皇の第二若皇子であったので、若尊鼻と名付けられました。

もう1つの伝説は、神武天皇が福山の宮浦神社前から船出して、この岬に立ち寄ったというもの。そのため天皇の御名、若御毛沼尊(わかぬけのみこと)からとって、若尊鼻と名付けられました。

岬の突端は沖合へ500メートルも突出しているため、海をとても近くに感じる事ができます。

そして海の奥には桜島。活火山を眼前に望みながら海辺を歩く、神話の残る景勝地を是非、散策してみてはいかがでしょうか?

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場所 若尊鼻遊歩道(わかみこばなゆうほどう)
所在地 鹿児島県霧島市国分敷根