国土の西側が大西洋に面しており、数多くの魅力的で美しいビーチが存在する海洋国家ポルトガル。

この国では、国民一人当たりの魚消費量が日本よりも多く、まさにシーフード天国と言っても過言ではありません。

また、お米の消費量もヨーロッパ随一のため、他の欧米諸国の料理に比べて日本人の舌になじみやすいと言われています。

オリーブオイルとガーリックをたっぷり使い、スパイスやハーブで素材の持ち味を余すところなく生かす味付けで、世界中の美食家を喜ばせ続けているポルトガル料理は、ポルトガルの人々が「我が国の料理が世界で一番美味しい」と自負しているように、一度食べればその美味しさの虜になる事間違いなしの絶品料理です。

そんなポルトガル南部に位置する首都リスボンには約54.8万人が暮らしており、人々の胃袋を満たすべくイタリア料理・中華料理などの多彩なレストランが存在します。

もちろん、そんなレストランの中でも圧倒的に店舗数が多いのはやはりポルトガル料理のお店。

今回はその様々なポルトガル料理のレストランの中から、よりポルトガルらしいお店をご紹介しましょう。

それが、ポルトガルの首都リスボン中心地の繁華街「バイオアルト」の中腹にあるレストラン「カンティーニョ・ド・ベン・イースター(O Cantinho Do Bem Estar)」、日本語で「小さな角っこで幸せになる」という意味のお店です。

こちらのお店、週末になると各レストランで演奏されるポルトガル民謡の「ファド」が響き渡り、通りには食事やワインを楽しむ人々が溢れかえる大変賑やかなレストラン。

大きなひまわりと可愛らしい内装アズレージョ(ポルトガルの伝統的タイル装飾)が出迎えてくれるこちらのお店はその店名の通りこじんまりとしており、とてもアットホームな雰囲気が現地のお宅へ招かれた気分にさせてくれます。

ひっきりなしに訪れるお客さんで賑やかな店内にいると、地元の方に愛されているのが伝わってきます。

茶色の陶器に可愛らしい手書き模様が目を引くこちらのワイン壷は、ポルトガルのアレンテージョ地方で作られている伝統工芸の手彩色陶器です。

飲み口の軽いポルトガル産白ワインが更に美味しく感じ、食が進みます。

ポルトガル料理の代表格と言えるアジの唐揚げとトマト味のリゾットは、レモンを絞っていただきます。

ポルトガルではご飯にガーリックやバター、またはオリーブオイルやトマトなどで味付けをした上にレモンを添えるのが定番です。

サクッとした歯ごたえのアジは、しっかり身が詰まっていてプリッとジューシー。

程よく味付けされた塩気が合いとても美味しいです。

ポルトガルでは、アジは名物の一つで、中部に位置する漁港の町ナザレで獲れるため「ナザレのアジ」と呼ばれています。

ポルトガルの国民的歌手であり「ポルトガル民謡ファドの女王」と呼ばれているアマリア・ロドリゲスが、フランス映画「過去を持つ愛情(Les Amants du Tage)」で歌った実に哀愁のある曲「バルコ・ ネグロ(Barco Negro)」でも、味の穫れる小さな漁村ナザレの事は歌われています。

メニュー表には伝統的なポルトガル料理がずらりと写真付きで載っているので、安心して注文することができます。

ポルトガルに訪れた際には是非ポルトガルらしいアットホームなレストランで名物の魚料理を楽しみながら、人々の生活に密接した漁村を歌う伝統音楽ファドの世界観に浸ってみてはいかがでしょうか?

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名前 O Cantinho Do Bem Estar
住所 Rua Do Norte, 46 - Bairro Alto, Lisbon, Portugal
電話 +351 21 346 4265
営業時間 ランチタイム:12:00~15:00, ディナータイム:19:00~23:00
facebook https://www.facebook.com/Restaurante-Cantinho-do-Bem-Estar-159081000807428/