美味しいものが多い台湾のなかでも、「美食の街」として知られる台南。

例えば、ミシュランも認めた「上海華都」の「松針小籠包(ソンチェンシャオロンバオ)」や、大人気の朝食「牛肉湯」に、120年の歴史を持つ擔仔麵(タンツーメン)の元祖「度小月(ドゥシャオユエ)」本店、1日に1万個も売れる絶品の「ちまき」の名店「再發號肉粽(ザイファーハオロウツォン)」、現地で話題となっていて、あの一青窈(ひととよう)さんのお姉さん、一青妙(ひととたえ)さんもオススメしている「棺桶パン」や台南が誇る魚介サバヒーを美味しく食べさせてくれる「阿憨鹹粥(アーハンシェンジョウ)」、朝7時には売り切れてしまうという幻のミルクティー「寿スイート」のミルクティーなど、数え上げればきりがないほど。

台南はその名の通り、台湾南部に位置していて、年間を通して温暖。台北から台南に来ると、気候の違いがはっきりと感じられます。

そんな台南はフルーツ天国。あちこちに、新鮮なフルーツデザートを売りにした果物店があります。台南で知られる果物店のひとつが「裕成水果店」。

2000年にオープンしたという比較的新しいお店ですが、かき氷やカットフルーツ、フレッシュジュースなど、新鮮な果物をたっぷり使った果物店ならではのデザートやドリンクがいただけるとあって、大人気。

地元の人々や観光客が入れ代わり立ち代わり訪れ、いつも大勢の人々でにぎわっています。

かき氷といえば「夏のもの」という印象が強いですが、冬でも日中は汗ばむほどの陽気になることもある台南なら、冬もかき氷が楽しめます。

愛文マンゴーだけを使用したマンゴーかき氷は4月から9月までの限定販売。(収穫状況によっては期間内でも販売を休止している場合があります。)冬はありませんので、冬に台南を訪れるならミックスフルーツのかき氷を味わってはいかがでしょうか。

ミックスフルーツかき氷は150元(約550円)。

バナナにぶどう、りんご、スイカ、キウイ、スターフルーツ、ドラゴンフルーツ…日本でもおなじみの果物から、南国ならではの果物まで、色とりどりの果物が惜しげもなく使われています。

写真では伝わりにくいですが、このかき氷、実は巨大なんです。器に手を添えてみると、こんな感じ。

人の顔ほどの大きさがある器で、かき氷が運ばれてくるのを見た瞬間、あまりの大きさにギョッとしてしまいました。2人で一皿、あるいは3人で一皿をシェアしてもいいくらいのサイズです。

果物店だけあって、果物はどれも新鮮で、それぞれの果物本来のおいしさが詰まっています。かき氷にかかっているシロップも、果物の風味を生かした自然な甘さで、あくまでも果物が主役。人工的な甘さでごまかすようなことはしていません。

さらには、果物の上に載っているフルーツゼリーが、ぷるんとした食感を添え、絶妙なアクセントになっています。下の氷は、近年流行りのフワフワの氷ではなく、昔ながらのガリガリとした固めの氷。

シンプルながらも、果物のおいしさを追求した裕成水果店のフルーツかき氷。台南に行ったら、ぜひとも台湾フルーツの魅力を体感してください。

お店 裕成水果店
住所 台南市民生路一段122号
電話 (06)229-6196