県立大和広陵高等学校(奈良)
■前身校も含めれば選抜に2度出場奈良県北葛城郡広陵町にある大和広陵高校は2005年に奈良県立広陵高校と奈良県立高田東高校が統合し開校された。野球部は統合前の1985年の選抜で甲子園の土を踏み、2013年には当時2年生ながらエースで4番の立田 将太(現日本ハム)を擁し2度目の選抜出場を果たした。この冬は夏の甲子園を目指して練習に励む。
■グラウンドは共有だが雰囲気は活発グラウンドはサッカー部や陸上部と共有のため、その日の使用状況に応じてメニューを組む。部員は1年生24人、2年生25人にマネージャーも5人いて雰囲気は活発。試合でも勢いに乗ると止まらず、全体のチームワークで勝負する。
■冬の過ごし方は?森岡 義樹主将はオフシーズンの目標に「まず体つきを一回りも二回りも大きく増やして、体重を増やすこと」を挙げた。名物練習は180mのダッシュやおんぶ走。パンパンになった下半身をいじめ抜き「春に向けて1から全員で自分たちを追い込み、向上心を持ち強い意識で仲間とお互いに競い合い、レベルアップしていきたい。春季大会を勝ち進んでシード権を取り、夏の大会を迎えたいです」と夏に照準を合わせる。
■キーマンは上位打線の3人森岡主将が春のキーマンに挙げたのは稲富 将温、島坂 元野、坂口 龍樹の3人。旧チームでも5番を務めた稲富は、長打はもちろんシュアなバッテイングも出来る頼れる4番打者。島坂も旧チームからレギュラーとして活躍した中心選手で、守っては守備範囲の広い遊撃手で肩の強さはチーム1、打ってもパンチ力のある打撃でチームを引っ張る。ミート力に優れる坂口は不動の1番打者。追い込まれてからも対応力があり、秋季大会後にはパワーが増し長打力がアップした。
元気の良さと仲の良さがウリここからは稲富副主将と、投手もこなす吉田 隼人三塁手にお話を伺います。
稲富 将温選手(大和広陵)
Q. 秋の大会で見つかった課題は何でしたか?
稲富:走塁やバントなど基本的なことが出来なかったのでそこが課題だと思います。吉田:チャンスの場面での勝負強さと全体的な守備力です。
Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?
稲富:トレーニングと走り込みで足腰を鍛えて、春までに大きく成長したいです。吉田:チーム全体が向上心を持って、個々の力をより大きく上げられるように体作り、体力作りに力を入れていきたいです。
Q. 野球をする上でモットーにしていることは何ですか?
稲富:最後まで絶対に諦めない気持ちです。逆境を跳ね返す力があるチームです。吉田:「常笑」です。仲間と共に全力プレーで野球を楽しむことです。
吉田 隼人選手(大和広陵)
Q. 他のチームに負けないところはどんなところですか?
稲富:元気が良くて仲が良いところです。部員数が多いのでベンチに入れない部員も多くいますけど、その部員達の気持ちも背負い、チーム一丸となって試合に臨んでいます。吉田:負けていないところは思い切りのいい打撃です。チームワークと明るく楽しい雰囲気で野球をしています。
Q. 最後にこの冬の決意表明をお願いします。
稲富:もっと長打を打てるようになり、逆方向への飛距離も伸ばしていきたいです。また、ここぞという場面で1本打つことが出来るみんなから信頼されるバッターになりたいです。吉田:技術的にはもちろん、体も精神的にも自分でも想像出来ないくらい大きい選手になります!
練習風景(大和広陵)単調なトレーニングも試合をイメージして丸上 晶監督にお話を伺いました!
Q. 秋の大会の振り返りをお願いします。
3回戦で智辯学園に2対6で敗戦しましたが、選手個々の能力以上にランナーコーチやベンチワークなどチームとしての組織力の違いを痛感させられました。集団競技であるため、個々の繋がりの必要性を重視したいです。
Q. 最後に、冬のトレーニングに励む選手に激励の言葉をお願いします。
春や夏の試合をイメージしながら単調な基本練習や体力トレーニングをいかに集中してコツコツ取り組めるかが課題であり、期待していることです。
丸上監督、大和広陵高校野球部の皆様ありがとうございました。仲の良いチームワークを武器に冬の練習を乗り越え、春には一回り成長した姿を見せて下さい!
今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!