ノルウェー北部に位置するトロムソは、オーロラの観光地として有名な町です。

オーロラの観光地としては、という前提条件付きですが、気温がマイナス10度程と比較的暖かく過ごしやすく、世界最北といわれていたビール工場などの施設やトレッキングなどのアクテビティの企画も充実しているので、世界中から観光客が集まってきます。

今回は、そんなトロムソでひと味違ったオーロラツアーを体験できる施設「CAMP TAMOK」をご紹介します。


北極圏地域には、サーミ族という先住民族がいます。

極寒の厳しい環境の中、テントをはり、トナカイを追って、自然と一体になる生活をしていました。

この「CAMP TAMOK」では、そんなサーミ族のテントや生活スタイルを再現し、オーロラや犬ぞりのアクティビティを楽しむことができます。

「CAMP TAMOK」はトロムソ市内から1時間30分程の距離にあり、リングスフィヨルド・アドベンチャー(LYNGSFJORD ADVENTURE)社が遂行しているツアーから参加することができます。

ツアーの種類はいくつかありますが、オススメは、サーミ族のテント宿泊してオーロラを鑑賞する「オーバーナイト・ステイ(OVERNIGHT STAY)」ツアーです。

夕方17:00にトロムソを出発し、「CAMP TAMOK」に到着後、雪の山道を2Km程トレッキングしてオーロラを鑑賞します。

トレッキングの前にウェアや帽子、手袋、ブーツ等の防寒具を貸し出してくれるので、装備を固めてからトレッキングを開始。

真っ暗な雪道のトレッキングはスリル満点です。(オーロラは自然現象なので、天候条件や時間帯のタイミングによっては見ることができない場合もあります。)

オーロラ鑑賞の後は、トレッキングと寒さで消耗した身体を温めるため、テントへ向かいます。伝統的なつくりのテントの中は、薪がくべてあり、柔らかな光の炎のそばでほっと一息つけるでしょう。

晩御飯はサーミ族の伝統的なスープが提供されます。サーモンや豚肉、野菜が入っているクリームシチューのようなものです。心身ともに温まり、おかわり自由です。

日帰りオーロラ鑑賞ツアーである「ノーザン・ライツ・ビジット(NORTHERN LIGHTS VISIT)」の場合はここでツアー終了となり、トロムソ市内へ戻ります。

一方オススメのツアー「オーバーナイト・ステイ(OVERNIGHT STAY)」ツアーの場合はこの場所に宿泊するため、ここからさらにオーロラ鑑賞のチャンスがあります。

日帰りオーロラ鑑賞ツアーでは、天候条件によりオーロラを見れない場合がありますが、深夜0時〜2時頃まで待てば出現する場合もあります。オーロラ鑑賞では、時間を気にせず、じっくりとチャンスを待つこともできます。


月明かりが照らすキャンプ場の様子は、まるでおとぎの世界のように幻想的。山奥なので辺りは無音ですが、時折、犬ぞり用の犬たちの遠吠えがきこえてきます。

そんな日本では体験できない環境の中、テントの中では寝袋を着て就寝します。

山奥の夜が明ける光景は、息をのむほどの美しさで空のグラデーションが素晴らしいです。朝食は、パンにサラダやチキンを各自ではさむサンドイッチとホットコーヒー、ジュースが提供されます。

この「オーバーナイト・ステイ(OVERNIGHT STAY)」ツアーの中で、オプションとして追加したいのが「DOG SLEDDING」(犬ぞり)のアクティビティ。

非常に大人気のアクティビティなので宿泊ツアーとセットで申し込むことをオススメします。

犬ぞりは10〜12kmの山道を1.5〜2時間かけて走ります。走行中、山々の景色はとても素晴らしいので、そりに気を取られて見逃さないようにしましょう。

犬ぞり用に訓練された犬たちはとても賢く、凛々しい顔をしています。人間を噛んだんり襲うことは絶対にありません。

犬ぞりが終了したら、テントへ戻り、サーミ族のスープが提供されます。冷えた身体が温まったところでツアーは解散し、バスでトロムソ市内へ戻ります。

「CAMP TAMOK」では、オーロラ鑑賞だけでなく、冬の美しい山々の景色とサーミ族テントでのキャンプ、そして犬ぞりとノルウェーの自然ならではの体験が充実しています。

この他にも、トナカイぞりやスノーモービルのアクティビティもあるので、好みに合わせて選択するとよいでしょう。ノルウェー・トロムソの「CAMP TAMOK」を是非、訪れてみませんか?

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ツアー会社 LYNGSFJORD ADVENTURE
電話番号 +47 77 71 55 88
ツアー開催時期:11月15日〜3月30日
公式ホームページ http://www.lyngsfjord.com/