スペインの首都・マドリッド。

この町には様々な美味しいグルメスポットが存在しています。

たとえばキノコを美味しく食べさせてくれるお店「メソン・デ・チャンピニョン」やマドリッド在住の誰もが大好きなB級グルメ「イカフライサンド」、他にも美味しいシーフードレストランに、緑溢れるカフェなどなど、数え上げればきりがありません。

そんなマドリッドの美食の中でも、絶対に味わっておきたい、そう思えるほど美味しい牛肉を食べさせてくれるお店があります。

そのお店の名前は「エル・ブエイ(El Buey)」

1982年に創業したこちらのお店の名物である牛肉の陶板焼き、創業以来多くのお客を魅了し続けています。

お店はスペイン広場からほど近くの場所にあります。地下鉄を使う場合は2番線のサント・ドミンゴ(Santo Domingo)から徒歩3分の場所にあります。

お店に入るとバーカウンターがお客を出迎えてくれます。



テーブル席も創業当時から全く変わっていないそうです。

赤いチェックのテーブルクロスにワイングラス、そのすべてが創業当時のまま。

お店の名前となっているエル・ブエイというのは、スペイン語で去勢牛のこと。

闘牛が行われる際、まず最初に戦う6頭の雄牛を観客に披露するのですが、6頭の雄牛の先頭を歩くのがエル・ブエイです。

着席すると飲み物と一緒にお通しが提供されます。

提供されるお通しのほとんどはチーズですが、運がいい場合は肉団子が提供されます。

前菜としてオススメなのがサケやマスなどの魚の燻製サラダ(Ensalada de Ahumados)。

松の実の香ばしい味わいと薫製のたっぷりきいたサケやマスのウマミ、そしてそれらをさっぱりとしたレモン風味のドレッシングで味わう事ができます。


もう1つのオススメがマッシュルームのホワイトソーストースト(Tosta de Champiñones)。

パンの上にマッシュルームがたっぷり入ったホワイトソースをかけ、チーズをのせてオーブンで焼いたら出来上がり。

マッシュルームとチーズの濃厚な味わいがたまりません。

メインのお肉が出る前に、必ず山盛りのポテトフライが出されます。

とてもおいしく揚がっているポテトですが、たくさん食べてしまうとせっかくのお肉が入らなくなってしまいますので、ポテトは控えめに……

いよいよ、エルブエイの名物・牛肉の陶板焼きを味わいましょう。

粗塩のかかったお肉とアツアツに熱せられた陶板が運ばれてきます。



こちらのお肉は非常に柔らかく、肉のうまみをたっぷりの粗塩がしっかりと引き出しています。

なにもつけず、焼いただけでも十分においしいのですが、ちょっとテイストを変えたい場合はこちらのお店の特製のタレをつけていただきましょう。

コショウとマスタードを肉汁で溶いたスペシャルソースはさらに肉のウマミを増幅させてくれます。

お店のオープンは、夜の9時なので、少し日本人の時間の感覚とは違うかもしれません。

スペインに来たのだから時間をたっぷり楽しみたいという方にオススメなのが、通りを隔てた有名なフラメンコ会場「カフェ・デ・チニータス(Café de Chinitas)」で、7時からのドリンクショーを楽しんだ後に、美味しい牛肉の陶板焼きを楽しむ、というのもいいかもしれません。

マドリッドでしか味わえない、そんな美味しいエル・ブエイの名物を楽しんで、マドリッドの旅をより楽しんでみてはいかがでしょうか?

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お店 エル・ブエイ(El Buey)
住所 Plaza de la Marina Española, 1 28013 Madrid
電話 915-413-041
営業時間 13:00-16:00. 21:00-00:00
定休日 日曜夜
公式HP https://restauranteelbuey.com/