歴史的な建造物が今も現存し人々の生活に当たり前に寄り添う、そんな坂道の街ポルトガルの首都リスボンは、港町特有の哀愁と活気の混ざり合ざる独特の雰囲気を持ち合わせており、一度訪れるとハマってしまう観光地として、近年、大変人気のスポットです。

迷路のように入り組んだ道に建物が密集しているリスボンの街は、実は、7つもの丘でできているため、人々は良く別名を使い「7つの丘の街」とも呼んでいます。

その7つの丘の中でも一番古い町並みが残っている「アルファマ地区」の丘に今も現存している古城が今回ご紹介する「サン・ジョルジェ城」です。

リスボン市内のどこからも展望できる「サンジョルジェ城」は、考古学調査によると紀元前から存在しているとのことで、リスボンのみならずポルトガルのシンボルと言えます。

街の中心部にあるバイシャ地区(Baixa)のロッシオ広場(Rossio)から出ているバスを使えば一本でお城の前まで行けますが、徒歩で30分ほどかけてリスボンらしい風景や町並みを楽しみながら登って行くのも味わいがあります。

1755年に起きた未曾有のリスボン大地震の津波と火災の被害から免れたこの「アルファマ地区」はリスボンの中でも特に風情に溢れており、陽気な国民性を持つポルトガル人の遊び心がある生活を垣間見ることができます。


石畳が続く坂道を登り終えた所に登場するお城の門の前では、日本でいう移動式の焼き芋屋さんのような冬の名物詩「焼き栗(カシュターニャ)」屋さんが出迎えてくれます。

約1500年前に建てられ、ポルトガルの航海者ヴァスコ・ダ・ガマを歓待する際や、ポルトガル王の誕生を祝い上演された劇『モノローゴ・ド・ヴァクエイロ』の舞台として使用されていたというこのサン・ジョルジェ城は、後に軍事的目的で使われるようになる、とても歴史のあるお城です。

現在サン・ジョルジェ城内には、実際に入り、その上を登ったり歩いたりする事もできます。

ただし、落下対策などはほぼ施されてないので、注意が必要です。

サン・ジョルジェ城の敷地内には軍事用の痕跡がいくつも残されており、その存在感に様々な思いが馳せります。

眼下には郷愁漂う街の景観、遠くにはテージョ川が広がり、そこに架かる「4月25日橋」も楽しむことができるサン・ジョルジェ城はリスボン観光には外せないスポットだと言えます。

ポルトガルリスボンを訪れた際には、ぜひ高台の古城に立ち寄って、爽快な眺めを目の前に歴史を感じさせられる風に吹かれてみてはいかがでしょうか。

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名前 サン ジョルジェ城(Castelo de Sao Jorge)
住所 R. de Santa Cruz do Castelo, 1100-129 Lisboa, Portugal
電話 +351 21 880 0620
営業時間 9:00〜18:00
観覧料 8.5€
ホームページ http://castelodesaojorge.pt/pt/