富良野高等学校(北海道)

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災害を乗り越え、見事ベスト8入り!21世紀枠候補校にも選出!

集合写真(北海道富良野高等学校)

■災害を乗り越え、見事ベスト8入りした富良野!北海道富良野市にある北海道富良野高等学校。1926年に開校した同校は、1950年に現校名となった。昨夏は台風10号で甚大な被害を受けた富良野市。富良野高野球部も限られた時間の中で、復興ボランディアに参加してきた。災害により練習時間の制約を受けながらも努力を重ね続けた富良野ナインは、昨秋旭川支部予選を勝ち抜き全道大会出場を果たし、見事にベスト8入りを果たした。そして、第89回選抜高等学校野球大会の「21世紀枠」北海道地区候補校に選出された。そんな富良野はどんな方針でチーム力をつけてきたのかに迫っていく。

■冬になれば氷点下20度にもなる環境1月になれば、最低気温が氷点下20度ほどにもなる富良野。そういう環境の下、1年生14名、2年生18名で活動している。室内練習場はないが、寒くても外でティーバッティングをしたり、廊下でダッシュをしたりとできることをやっている。

 宇治 修汰主将は今年のチームのウリについて、・挨拶やゴミ拾いなどができるところ・上下関係があまりなく互いに指摘できる・筋力トレーニングで鍛えたパワーだと答えてくれた。

秋季大会の様子(北海道富良野高等学校)

■全道大会ではパワー面が課題となった昨秋は支部予選4試合を勝ち抜き全道大会出場を決めたが、宇治主将は「終盤の粘り強さやバッティング。勝ちたいという気持ちが強かったからこそ勝てたと思います」と振り返る。だが全道大会準々決勝で遠軽に2対8で敗れてしまった。この試合で宇治主将は、実力差を凄く感じたという。「全てにおいて実力が劣っていて、自分たちはもっとレベルアップをしていかないとと思いました」と振り返った。

 秋季大会で活躍した選手について伺ったところ宇治主将は、チャンスの場面で1本を打ったり、一振りで試合を決めた日下 愛斗選手、大黒谷 悠汰選手を紹介。そして春以降に期待している選手については、田中 敬大選手と保岡 直哉選手の名前を挙げた。保岡選手については筋肉が凄く、走攻守すべてにおいての活躍を期待している。この冬は全道大会で感じた体格差・パワーの違いを埋めるべく「筋力・体重アップ」を目標に励んでいる。今シーズンは春は全道大会優勝、そして夏は甲子園出場を目指し、1日1日を充実した練習にしていく。

野球以外の基本的なことができているチーム

 引き続き宇治 修汰主将と、副主将の大黒谷 悠太選手にお話を伺いました。

秋季大会の様子(北海道富良野高等学校)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

宇治:バッティングとスローイングです。大黒谷:打率が低かったことです。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

宇治:充実したよりよいものにして、来シーズンへ向けてよい状態で臨めるようにしていきたいです。大黒谷:自分のフォームをもっと結果の出るフォームに改良して、体に染み込ませていきます。

Q. 野球をする上でモットーにしている言葉はありますか?

宇治:継続は力なりです。大黒谷:一球入魂です。

Q. このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところは何ですか?

宇治:元気で面白く、やるときはやるところです。大黒谷:挨拶などの礼儀やゴミ拾いなど、野球以外の基本的なことができているところです。

Q. このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』というこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!

宇治:北海道ナンバーワン捕手を目指します!大黒谷:投手としても野手としてもチームを引っ張り活躍できるように成長します。

昨日の自分を超えろ!

 最後に伊藤 彰浩監督にお話を伺いました。

秋季大会の様子(北海道富良野高等学校)

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 わがチームのテーマは「勝てるチーム」をつくるために、常にフィードバックしながらどう練習に取り組み、どのように工夫するのかを選手たち自らが集団で考えてゆくことです。そして冬のテーマは投手陣の球速アップと、野手陣には打撃におけるスイングスピードと飛距離のアップ。そして走力の向上に取り組んでいます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 昨日の自分を超えろ!

 伊藤監督、富良野高校野球部の皆様、ありがとうございました!

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!