毎日手作りの補食を提供!気配りができるマネージャーへ 波崎柳川高等学校
茨城県神栖市にある1986年創立の茨城県立波崎柳川高等学校。野球部は1994年に初出場した明治神宮大会にていきなりベスト4進出を決めた。
昨夏はベスト8進出を果たした波崎柳川だが、秋の県大会では初戦で石岡一に1点差で破れてしまう。更なるレベルアップを目指し冬のトレーニングに励む波崎柳川野球部。今回はそんな選手たちを支えるマネージャーにお話を伺った。
マネージャーをしていなかったら今よりももっと人見知りだったマネージャーのお2人(波崎柳川高等学校)
総勢23人の選手たちを支えているのは2人のマネージャー。その内の1人である2年生の上島 菜緒さんは、中学時代は野球部に選手として所属していた。その経験を活かし、「高校ではマネージャーとして野球に携わりたい」という思いからマネージャーとして入部を決意。
プレーする立場から支える側となり、慣れない仕事で失敗をして落ち込むこともあったと言う上島さんだが、部員たちに「ありがとう」と言われた時や、監督・部長・コーチに褒められたときは上島さんにとって大きな励みとなっている。
食事の提供をするマネージャー(波崎柳川高等学校)
上島さんがマネージャーをはじめて、今でも上島さんの心に残るような言葉を選手からかけられたことがある。「部員たちに『もしお前が辞めたら2年のマネージャーは誰がやるんだよ』と言われたことです」と、心が温まるようなエピソードも教えてくれた。
また、自慢のエピソードとして上島さんは、「マネージャーの仕事であるジャグ洗いを部員がしてくれたことがあって、その時のことも印象に残っています」と嬉しいサプライズを受けたことも語ってくれた。
そんな上島さんだが、「マネージャーをしていなかったら、今よりももっと人見知りだったと思います」と言うように、本当は人見知りであまり話すのが得意ではなかったと言う。
しかし、マネージャー活動を通じて少しずつ人見知りが直ってきているとのこと。目指すは「気配りができるマネージャー」。自分の成長とともに、選手たちをサポートして勝利へと導く。
次ページでは、波崎柳川マネージャーの主な活動内容を紹介します!
毎日作る補食が自慢補食の準備をするマネージャー(波崎柳川高等学校)
2人のマネージャーが主に行っている仕事内容は、23人の選手たちが飲むジャグ作りやプロテイン作り、ボール渡し、アナウンスなど。そして、毎日作っているという補食は他の高校には負けない波崎柳川の自慢の一つだ。
そんな2人の一番楽しい時間は、部員たちが活躍しているところを見ることができる試合の時。特にヒットを打った時に見せる笑顔やガッツポーズには思わずときめいてしまうのだとか。
一番印象に残っている試合を伺うと、昨夏の茨城大会・準々決勝の一戦を挙げた。
2016年7月23日、ひたちなか市民球場で行われた前年の優勝校・霞ヶ浦との対戦は激しいシーソーゲームとなり、結果は5対4で波崎柳川が破れてしまった。
ボール渡しの様子(波崎柳川高等学校)
「二度も逆転し、最後まで諦めずに戦っていたところがかっこよかったです」と振り返る2人。今年はもっと活躍している姿をみれるように期待を寄せていた。
選手をサポートしていく上で心掛けていることは、「部員が怪我をした時は早く対処する」ということと、「夏はジャグを頻繁に見たり、試合の時は氷を多めに持って行く」ことには特に注意している。
そんな2人の活動を見てきた選手たちは、「今は2人しかいなくてとても大変だと思うけど、自分たちのために気を遣ってよく働いてくれて、とても大切な存在です」とマネージャーという存在の大切さについて語ってくれた。
そしてマネージャーから春・夏に向けトレーニングに励む選手たちへメッセージを伺うと、「仲良く日々の練習に励んで頑張ってください!」と大きな期待とともに選手たちへエールを送った。
波崎柳川高等学校野球部の皆さん、ありがとうございました!