「選手を間近で見ることができる試合は、私たちの1番楽しい時間!」 大分県立大分商業高等学校
岡崎郁氏(元巨人)をはじめ、多くのプロ野球選手を輩出している大分商は、商業科・国際経済科・情報処理科の3つの科からなる学校です。
古豪として名の高い大分商は、1931年の全国中等学校優勝野球大会を皮切りに、選抜5回出場、選手権14回出場(1951年選手権大会は、大分城崎の名前で出場)するなど全国的にも有名な野球部。最近では森下 暢仁(現・明治大)投手が2015年 第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場。さらに今年のチームも今秋の九州大会予選では3位の成績を収め、九州大会に出場しました。そんな昔と変わらず精力的に活動する大分商の飛躍の要因の一つに、マネージャーの存在が挙げられるのではないでしょうか。
大分商業野球部のマネージャーの皆さん
大分商の選手42名をサポートしているのは、2年生の萩原 千里さん、加藤 奈津美さん、1年生の下田 歩さん、高石 虹百さん、藤原 詩乃さん、二日一 菜々さんの6人。部員を信じる気持ちは、他の高校のマネージャーに負けません、と話す大分商のマネージャーのみなさんは、選手が野球に集中できる環作りを心掛け、日々活動しています。
そして、マネージャーという活動に対するやりがいや楽しい時間は試合の中にあります、と教えてくれたマネージャー。その理由は、「応援している瞬間は、頑張る部員を1番近くで見ることができ、熱気を一緒に感じることができることから」。試合でチームが勝利したときが、マネージャーとしてのやりがいにも繋がっているようです。選手と同様、マネージャーも試合を楽しみに日々活動していることが伺えます!
そんな試合にかける思いが強い大分商マネージャーの皆さんに、まず夏の大会で思い出に残っている試合を伺ってみると、今年の7月14日に行われた夏の大会2回戦(別大興産スタジアム)での、明豊との試合を挙げてくれました。7回まで1対5で負けていたものの、8回、9回に1点を追加して、最後まで部員の粘りを見ることができた試合は、マネージャーの方に感動を与える一試合だったようです。
ではここで、日々練習に励む選手に一言いただきました!「私たちも、精一杯サポート頑張るけん、みんなで甲子園の舞台で輝こう!」
目配り、気配りができるマネージャーを目指してそして、ここからはマネージャー歴1年半の2年生・萩原 千里さん、加藤 奈津美さんに更にお話を伺いました!
お父さんとお兄さんが野球をしていて、小さいころから野球観戦をしていたことがマネージャーになったきっかけです、と話す萩原さん。一方、加藤さんは小学校の時に少年野球をしていたことがきっかけだと教えてくれました。お二方とも、小さい頃から野球に関わってきたことがきっかけで、今はマネージャーとして野球に関わっているようです。
大分商業野球部のマネージャーの皆さん
目配り、気配りができる頼られるマネージャーを目指し、日々マネージャー活動に取り組んでいるお2人。もし、マネージャーになっていなかったら、自分の身の回りの事などを気に掛けたりすることができず、視野の狭い人間になっていたかも知れないと言います。
そんな萩原さんと加藤さんは、マネージャー活動をする中で挫けそうになったことは無いようですが、自分のチームのことばかりで周りに対する気配りなどが十分ではなかったことがあり、その際にマネージャーという存在について改めて考えた時期があったようです。マネージャーの基本的な活動だけでなく、マネージャーの理想像に近づくために、日々活動していることが伺えます。
そして、そのマネージャーの頑張る姿は選手にも伝わり、「自分たちの代のマネージャーが、2人でよかった!」と選手達から声を掛けられたそうです。お2人にとっては、その言葉が今でも心に残っている言葉だと教えてくれました。選手の頑張る姿を日々見ているマネージャー同様、選手もマネージャーの目には映らない頑張りも見ているようです。
大会の時に、マネージャー含めスタンドでチームが一つになって応援できるのがマネージャー活動をしている中で印象に残るエピソードだと話してくれた萩原さんと加藤さん。そんな彼女たちが考えるマネージャーとは?「みんなを支えるポジションです!」
大分商の皆さん、ありがとうございました!選手とマネージャー皆で団結して、たくさんの勝利を掴んでいってください!