年収1200万円で“究極の島おこし”の人材募集

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長崎県壱岐市は、2017年夏に開設を予定している「壱岐市産業支援センター・Iki-Biz(イキビズ)」のセンター長を、ホームページなどで募集している。“究極の島おこし”と位置づけられているこの仕事、年収は同市の市長以上となる1,200万円だ。

中国の歴史書「魏志倭人伝」にも登場する、歴史ある島・壱岐。1000年以上の歴史ある神社が島内に点在し、かつては海水浴客なども含め年間延べ70万人が訪れていた。しかし、近年は観光客が激減。人口も昭和30年には5万人を超えていたが、現在はおよそ2万7,000人と半減している。

また、島内には大学がないことから、高校を卒業した子どもたちのおよそ9割が島外へ、そのほとんどが福岡市などの都市部で就職し島へ戻らず、多くの事業者が後継者問題を抱えているという、難題山積の状況だ。

そうした現状を打破するために設置されるのが、中小企業の売上アップに特化した支援施設「壱岐市産業支援センター・Iki-Biz」。例えば、中小企業者や個人事業主の話にじっくりと耳を傾け、相談者自身が気づいていないような「強み」を見つけ、その強みが最も活きるよう売上アップのために知恵をしぼる――そんな役割が期待されているという。

センター長となる人材は、公募という形で広く全国に呼びかける。報酬は月額1,000,000円の年収1,200万円で、経営の問題点を指摘するだけでなく、「こうすれば売上が上がる」という本質を突いた提案ができる人材を求めている。公募期間は12月31日17時まで。