2013年3月大卒者の3割以上が3年以内に入社した企業を辞めていることが、厚生労働省が発表した「新規学卒者の離職状況」から明らかになった。

 2013年3月の大学新卒者の3年後離職率は31.9%。

 リーマン・ショック後で転職市場が縮小した2009年3月卒の3年後離職率は28.8%と2000年以降で最も低い水準となっていたが、それ以降3割台が続いており、2013年卒者は前年を0.4ポイント下回ったものの4年連続で3割を超える結果となっている。

 産業別に2013年3月卒の3年後離職率を見ると「宿泊業、飲食サービス業」(50.5%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(47.9%)、「教育、学習支援業」(47.3%)では5割に迫る高い離職率となっている。

【2013年3月卒の3年後離職率】
1位 宿泊業、飲食サービス業 50.5%
2位 生活関連サービス業、娯楽業 47.9%
3位 教育、学習支援業 47.3%
4位 医療、福祉 38.4%
5位 小売業 37.5%
6位 サービス業 36.4%
7位 不動産業、物品賃貸業 35.9%
8位 学術研究、専門・技術サービス業 32.2%
9位 建設業 30.4%
10位 卸売業 28.5%
11位 運輸業、郵便業 26.0%
12位 情報通信業 24.5%
13位 複合サービス事業 23.2%
14位 金融・保険業 21.0%
15位 製造業 18.7%
16位 鉱業、採石業、砂利採取業 12.4%
17位 電気・ガス・熱供給・水道業 8.5%

 従業員数による企業規模別では、従業員が「5人未満」(59.0%)、「5〜29人」(49.9%)、「30〜99人」(38.6%)、「100〜499人」(31.9%)、「500〜999人」(29.2%)、「1000人以上」(23.6%)と企業規模が大きくなるにしたがって離職率は低下する。

 大卒以外の3年後離職率は、短大等卒41.7%(前年比0.2ポイント増)、高校卒40.9%(同0.9ポイント増)、中学卒63.7%(同1.6ポイント減)となった。