興梠がハットトリック 浦和、FC東京を圧倒して決勝進出/ルヴァン杯準決勝

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 2016JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦が9日に行われ、浦和レッズFC東京が対戦した。

 準決勝第1戦を2−1と勝利した浦和が、FC東京をホームへ迎えての一戦。2013年以来の決勝進出へ向けて、浦和は先発に第1戦でゴールを挙げたMF高木俊幸とMF武藤雄樹を起用した。対するFC東京は、大会制覇を達成した2009年以来のファイナル進出を目論む。得点が必須となる中、前線にはFW平山相太、MF東慶悟、MF中島翔哉らを並べた。

 試合開始から3分、浦和はピッチ中央でFKを獲得すると、高木が直接ゴールを狙った。しかしシュートは右ポストに阻まれ、得点には至らない。

 24分、浦和はゴール前でパスをつなぐと、高木の縦パスに興梠慎三が反応。GK秋元陽太の動きを見てダイレクトシュートを放ち、ゴール右下へ流し込んだ。浦和が貴重な先制点を奪う。

 その後も攻勢を続ける浦和。36分には再び細かいパス交換を見せ、最後は宇賀神友弥が左足のミドルシュートを打った。しかしこれはクロスバーの上へ外れる。

 それでも38分、浦和が追加点を挙げる。駒井善成が右サイドから弾道の低いクロスを上げると、ニアサイドに興梠が飛び込み、左足でゴールへ押し込んだ。2−0と浦和がリードしてハーフタイムを迎える。

 後半に入って52分、浦和は駒井が小川諒也にエリア内で倒されPKを獲得する。このチャンスで興梠がキッカーを務めると、思い切りゴール左下へ打ち込んだ。興梠はハットトリックを達成する。

 勝利を手中に収めながらも、攻撃の手を緩めない浦和。72分には高木がエリア外から左足でゴールを狙った。しかしこれはクロスバーに直撃し、ネットを揺らすことはできない。

 劣勢のFC東京は81分、東が左サイドから上げた低弾道のクロスに中島が飛び込みシュート。ゴール右上へ突き刺し、ようやく1点を返した。

 しかし反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、浦和がFC東京を3−1で下した。この結果、2戦合計スコアが5−2となり、浦和の決勝進出が確定。15日に埼玉スタジアム2002で開催されるファイナルで、2003年以来13年ぶりの大会制覇を目指すこととなった。

【スコア】
浦和レッズ 3−1(2試合合計:5−2) FC東京

【得点者】
1−0 24分 興梠慎三(浦和)
2−0 38分 興梠慎三(浦和)
3−0 53分 興梠慎三(PK)(浦和)
3−1 81分 中島翔哉(FC東京