速報:Googleが新型スマートフォンPixel発表、Googleアシスタントとスマホ史上最高画質カメラ搭載

写真拡大

Googleが現在米国で開催中の発表会にて、ウワサの新型スマートフォン『Pixel』を発表しました。米国などでは本日から予約を受付、価格は一括購入で649ドルから。画面サイズは5インチモデルと5.5インチの2種類を、本体カラーは限定のブルーを含めた3色を用意。

心臓部となるSoCはクアルコムのSnapdragon 821を、メインメモリは4GBを搭載。Google自らがデザインした点、また新型音声入力インターフェイス「Googleアシスタント」が導入されている点、そしてGoogleの新VR仕様「Daydream」に対応する点などを特徴としています。

【ギャラリー】Google Pixel / Pixel XLスマートフォン (22枚)



色の名称は「クワイトブラック」「リアリーブルー」「ベリーシルバー」。直訳すると「深い黒」「本当の青」「とても銀色」あたりとなり「冷静に考えるとジワジワ来る」名称です。​​​
なお、5インチモデルと5.5インチモデルの大きな違いは画面解像度。両者とも有機ELパネルを採用しますが、5インチは解像度がフルHD、5.5インチはWQHD(2560×1440)となっています。​

特徴の一つが強化された音声認識アシスタント『Googleアシスタント』を搭載する点。基本的には従来と同じく、おなじみ「OK Google」からの音声コマンドと、合成音声での返答をベースにします。一方で強化された点は、文字検索におけるNow On Tap的に、ユーザーの作業や画面の状態から類推し、よりユーザーにとって適切な検索や操作をするようになったこと。

デモでは、友人に夕食の案内メッセージを送る操作から始まり、Googleマップで店舗の地図を確認、移動時間を類推して店舗の予約までを、画面操作をさせず、また作業の中断もなく実行。従来よりも一段とスムーズになった点をアピールしています。

また、Googleアシスタントの搭載に合わせて、ホーム画面なども新しいデザインに刷新されました。Androidのバージョンは7.1、通称Nougat(ヌガー)の最新版です。

カメラ部は、画質評価装置や画像処理ソフトを手がける「DxO」が算出する「DxOMark Mobile」でのスコアが89を達成した点を紹介。たとえばiPhone 7は86と若干低く、AndroidではXperia X PerformanceやGalaxy S7 edge(88)に比べても高い値。これは発表時点で最高スコアのため、Google側は「スマートフォンのカメラで最高の画質」とアピールします。

イメージセンサーの画素数は1230万画素と少なめですが、これは画素ピッチを1.55マイクロメートルとスマートフォン用センサーとして広げ、暗所撮影(高感度時)などでもノイズ感を防ぐ思想によるもの。昨今のハイエンド級でトレンドとなっている設計です。

撮影モードは、連写からベストショットを選べる「スマートバースト」や遅延のない複数ショットHDR合成「HDR+」などを搭載。また手ブレ補正機能が強力である点や、Googleの調査においてスマートフォンカメラ中で最速のシャッタータイムラグを実現している点なども特徴としています。

写真という面では発表前からウワサされていた、「購入ユーザーが使える無制限、解像度制限なしのGoogleフォト」を導入すると紹介。解像度制限なしには動画、つまり4Kビデオも含まれるとのアナウンスなどでは、会場の観衆から喝采を浴びていました。



急速充電機能も搭載。最速の場合「15分間で最高7時間」動作が可能とアピールします。

純正カバーも従来モデルからは考えられないほど、バリエーション豊富になっています。このあたりもNexusとは大きく違った箇所となりそうです。



プロモーションムービーも公開。事前にGoogleが開設した予告サイトにあった謎の長方形は、やはりPixelを示すものでした。




ちなみに、Pixelの1次販売国は米国、英国、カナダ、ドイツ、オーストラリアの5か国で、インドでは10月13日より先行発売。本日より予約受付を開始。残念ながら日本は含まれませんでした。

価格は649ドルから。日本円では6万7000円ぐらいです。

このようにPixelは、基本性能はハイエンド仕様ではあるものの、むしろ機能面ではベーシックに近い仕上がりと呼べそうなバランス。Googleアシスタントなど、ソフトウェア面での強化が重点的な分、あえてハードウェア的には(カメラを除いて)ベーシックな構成にしたモデルと呼べそうです。