日本を訪れる中国人が増えているが、それは決して円安だけが理由ではない。日本は中国人を惹きつける「何か」を持っているのだ。中国メディアの今日頭条は24日、中国人が日本を旅行先の「第一候補」にする理由について説明する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人が増えているが、それは決して円安だけが理由ではない。日本は中国人を惹きつける「何か」を持っているのだ。中国メディアの今日頭条は24日、中国人が日本を旅行先の「第一候補」にする理由について説明する記事を掲載した。

 記事がまず「日本は製品の品質が高い」という点を指摘。多くの日本企業が中国企業をOEMメーカーとして利用するのは、中国企業の生産技術レベルが高いことの証拠だと記事は説明する一方、中国国内で販売される製品に対する品質要求レベルは日本に比べてそれほど厳しくはないと指摘した。

 そのために中国人は日本まで出かけて、中国よりも良い品質が保証されている家電製品などを購入していると説明し、これは「中国企業の恥辱である」との見方を示した。

 さらに記事は「人民元と円の交換レートが有利に働き、商品を安く買える」という理由を紹介。中国で販売されている温水洗浄便座の価格が5680元(約9万5000円)だとすれば、日本で販売されている同水準の製品は2万7000円ほどで購入できると説明した。すべての製品がこれほど安く買えるわけではないが、円安や関税などの要素により、日本のほうが安くなる可能性が高いのは事実だ。中国人が日本を旅行先の第一候補にする「絶対的な理由は商品の安さにある」と説明している。

 記事はまた、日本のドラッグストアはまるで「ドラえもんのポケット」のようだと表現、安くて便利な商品が何でも揃っている点も理由の1つであると説明した。つまり、中国国内で販売されている商品に対する品質、価格、品数の面でのアドバンテージが、中国人に日本を旅行先の第一候補として選ばせる要因になっているという見方を記事は示している。

 もし日本から飛行機で2-3時間ほどの位置に日本よりはるかに発達した国があり、その国には日本国内で流通している商品よりも品質、価格、品数の点ではるかに勝る商品が販売されているとしたら、その国へ買い物旅行に出かけたいという強い意欲がわいてくるかもしれない。これは日本人にとっては想像に過ぎないが、中国にとって豊かな日本は想像などではなく現実の存在なのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)