家入レオが13歳から書き溜めた歌詞ノートの中身とは?
エッセイストの華恵がお届けする「エイピーピー・ジャパン presents LOVE TREES〜未来への杜〜」。未来に自然の杜を残したいという思いのもと、ゲストの方々に“大事にしている紙”を持参いただき、その紙に刻まれた想いを尋ねていく本番組。5月13日の放送には、今月12枚目のシングル「僕たちの未来」をリリースしたシンガーソングライターの家入レオさんが出演しました。
華恵「家入さんが未来に残したい“紙”とはなんでしょうか?」
家入「13歳……中学生の時から書き溜めている歌詞のノートですね」
華恵「13歳で、ノートに歌詞を!?」
家入「かなり思春期だったのと、私、女子中だったんですよ。だから普通の思春期よりも、なんというかドラマティックで(笑)。『そんなことあるんだ?』みたいなことが日常でリアルに起こっていて。しかも学校と家の往復で世界も小さいし、どこで自分の気持ちを出したらいいのかと思っていたんです。もう時効なので言っちゃいますけど(笑)、授業中に教科書の下に歌詞ノートを敷いて、その時の気持ちを綴ってましたね」
華恵「なるほど。歌詞には自分の気持ちをたくさん書くっていう感じだったんですね」
家入「なので、日記みたいなページもあるし、ポエムみたいなページもあるし……」
華恵「全部自分から出た言葉なんですよね? 実は私、家入さんの歌詞を書き出したりすることもあるんですよ(笑)」
家入「嬉しいです! 手書きってやっぱり味がありますよね」
華恵「そうですね。家入さんは好きな歌の歌詞を書くことはありましたか?」
家入「ありました! 松任谷由実さんやスガシカオさんとか。やっぱり自分でペンを持ってノートに書くことによって、ちゃんと記憶に刻まれるんですよね。自分の歌詞を書いている時も、『あ、あの人はああいう比喩の仕方をしてたな』って引っぱり出せるんですよ。あとは、同じ“ありがとう”でも、手書きだとすごく思いの詰まった“ありがとう”に見える。逆に“ありがとう”って書いているけど『この時、すごくイライラしてたな』というのが筆跡で分かるんです。今日もノートを持ってきたんですけど『サブリナ』という曲の原型の歌詞がこれで……めっちゃ字が汚いんですけど(笑)。デビュー以降はタイトルをカタカナ表記にしているんですけど、当時はローマ字でした。歌詞をどういう展開にしていこうかもノートにいろいろ書いてあります」
華恵「これも13歳の時?」
家入「これは15歳の時に作った曲です」
華恵「へぇ〜。曲も強い感じがしますが、思いの強さが筆圧に表れていますね(笑)。当時どんな気持ちでこの歌詞を書かれたか覚えていらっしゃいますか?」
家入「授業中にストーリーを組み立てていきました。自分の作った世界の中と、当時の思い出と両方書いているんですけど。当時“頑張らないと自分の居場所がなくなっちゃう”という感覚があって。誰かに同調しないと友達ってできないのかな?とか。とにかく確かなものを求めている時期だったんです。それでこんなことを考えているのは自分だけなのかなって思っていたら、クラスで人気のある女の子に、実は寂しいんだっていう気持ちを打ち明けられまして。あ、自分だけじゃなくて、実はみんなも笑ったり悲しんだりしている中で気持ちをやりくりして学校に来てるんだなと思って。誰の中にも“愛を求める女性の気持ち”が存在してるんだなと思い、この曲を書きました」
華恵「曲の中で一番思い入れの強い歌詞はありますか。」
家入「きた!と思ったのは“愛しているよと 言いかけて止めた 偽りの町に 真実は似合わない”ですかね」
華恵「あぁ〜! 心の声が漏れてしまいましたが(笑)、家入さんは綺麗事でもないし、俯瞰目線でもない歌詞をたくさん書かれてますよね」
家入「学校という場所にいると、ホントの気持ちを言葉にしているのに偽善っぽくなったり綺麗事っぽくなったり『なに言ってるの?』って雰囲気になったりすると思うんです。そんな気持ちをこの2行に込めました」
エッセイストの華恵がお届けする「エイピーピー・ジャパン presents LOVE TREES〜未来への杜〜」。次回、5月20日は、中村静香さんをゲストに迎えお届けします。
<番組概要>
番組名:「エイピーピー・ジャパン presents LOVE TREES〜未来への杜〜」
放送日時:毎週金曜16:30〜16:54
パーソナリティ:華恵
華恵「家入さんが未来に残したい“紙”とはなんでしょうか?」
家入「13歳……中学生の時から書き溜めている歌詞のノートですね」
華恵「13歳で、ノートに歌詞を!?」
家入「かなり思春期だったのと、私、女子中だったんですよ。だから普通の思春期よりも、なんというかドラマティックで(笑)。『そんなことあるんだ?』みたいなことが日常でリアルに起こっていて。しかも学校と家の往復で世界も小さいし、どこで自分の気持ちを出したらいいのかと思っていたんです。もう時効なので言っちゃいますけど(笑)、授業中に教科書の下に歌詞ノートを敷いて、その時の気持ちを綴ってましたね」
華恵「なるほど。歌詞には自分の気持ちをたくさん書くっていう感じだったんですね」
家入「なので、日記みたいなページもあるし、ポエムみたいなページもあるし……」
華恵「全部自分から出た言葉なんですよね? 実は私、家入さんの歌詞を書き出したりすることもあるんですよ(笑)」
家入「嬉しいです! 手書きってやっぱり味がありますよね」
華恵「そうですね。家入さんは好きな歌の歌詞を書くことはありましたか?」
家入「ありました! 松任谷由実さんやスガシカオさんとか。やっぱり自分でペンを持ってノートに書くことによって、ちゃんと記憶に刻まれるんですよね。自分の歌詞を書いている時も、『あ、あの人はああいう比喩の仕方をしてたな』って引っぱり出せるんですよ。あとは、同じ“ありがとう”でも、手書きだとすごく思いの詰まった“ありがとう”に見える。逆に“ありがとう”って書いているけど『この時、すごくイライラしてたな』というのが筆跡で分かるんです。今日もノートを持ってきたんですけど『サブリナ』という曲の原型の歌詞がこれで……めっちゃ字が汚いんですけど(笑)。デビュー以降はタイトルをカタカナ表記にしているんですけど、当時はローマ字でした。歌詞をどういう展開にしていこうかもノートにいろいろ書いてあります」
華恵「これも13歳の時?」
家入「これは15歳の時に作った曲です」
華恵「へぇ〜。曲も強い感じがしますが、思いの強さが筆圧に表れていますね(笑)。当時どんな気持ちでこの歌詞を書かれたか覚えていらっしゃいますか?」
家入「授業中にストーリーを組み立てていきました。自分の作った世界の中と、当時の思い出と両方書いているんですけど。当時“頑張らないと自分の居場所がなくなっちゃう”という感覚があって。誰かに同調しないと友達ってできないのかな?とか。とにかく確かなものを求めている時期だったんです。それでこんなことを考えているのは自分だけなのかなって思っていたら、クラスで人気のある女の子に、実は寂しいんだっていう気持ちを打ち明けられまして。あ、自分だけじゃなくて、実はみんなも笑ったり悲しんだりしている中で気持ちをやりくりして学校に来てるんだなと思って。誰の中にも“愛を求める女性の気持ち”が存在してるんだなと思い、この曲を書きました」
華恵「曲の中で一番思い入れの強い歌詞はありますか。」
家入「きた!と思ったのは“愛しているよと 言いかけて止めた 偽りの町に 真実は似合わない”ですかね」
華恵「あぁ〜! 心の声が漏れてしまいましたが(笑)、家入さんは綺麗事でもないし、俯瞰目線でもない歌詞をたくさん書かれてますよね」
家入「学校という場所にいると、ホントの気持ちを言葉にしているのに偽善っぽくなったり綺麗事っぽくなったり『なに言ってるの?』って雰囲気になったりすると思うんです。そんな気持ちをこの2行に込めました」
エッセイストの華恵がお届けする「エイピーピー・ジャパン presents LOVE TREES〜未来への杜〜」。次回、5月20日は、中村静香さんをゲストに迎えお届けします。
<番組概要>
番組名:「エイピーピー・ジャパン presents LOVE TREES〜未来への杜〜」
放送日時:毎週金曜16:30〜16:54
パーソナリティ:華恵