「正恩氏が死んだかと思った」核実験に北朝鮮国民の反応も様々
国際社会の非難を浴びている北朝鮮の核実験だが、北朝鮮国内の普通の人々はどのような反応を見せているのだろうか。
まず、「特別重大報道」が予告されると「金正恩氏が死んだのではないか!?」と早とちりした人もいたという。過去の「特別報道」で、金正日総書記の死去が伝えられた経験があるためだ。
ほかにも、兵士たちが「水爆ひとつで敵を吹っ飛ばせるなら、こんなキツイ訓練やめちまえ」と愚痴るなど、けっこう様々な反応が出ている。
変わったところでは、核実験のせいで北朝鮮最高峰の白頭山が噴火するのではないか、との噂も流れている。
核実験による揺れは震度3程度だったと思われるが、地震のない国でもあり、また建物の手抜き工事が横行していることもあって、恐怖を覚えた人はけっこう多いようだ。
いずれにしても、雰囲気は総じて白けており、北朝鮮国民のほとんどは核実験を迷惑がっているだけで、「偉大だ」などと喜んでいる様子はうかがえない。
いくら思想的な締め付けが激しくとも、北朝鮮の個々の国民は、決して洗脳などされていない。権力を小バカにし、自分たちの境遇を笑い飛ばすユーモアをたっぷり持っている。
(参考記事:金正恩氏が恐れる「北朝鮮ジョーク」の破壊力)
そんな常識的な感覚が、北朝鮮の政治に反映される日の訪れが待ち遠しい。