ドイツのクリスマスの定番スイーツ、シュトーレンのおいしい食べ方

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ドイツのクリスマスの定番スイーツ、シュトーレン。ずっしり重量感のあるケーキです。シュトーレンはアーモンドプードル入りの生地に、ラム酒に漬けたレーズンや、洋酒漬けドライフルーツ、ナッツをぎっしり混ぜ込んで焼き上げます。

焼き立てよりも何日か経ってからのほうがおいしくなるのが特徴です。それは、材料が生地によくなじみ、しっとりと熟したようになっていくからです。シュトーレンは、クリスマス当日に食べるというより、12月の初めごろから食べ始めます。日持ちのする焼き菓子なので、薄く切って毎日少しずついただいていきます。

シュトーレンの起源は古く、成り立ちにも諸説あり。1329年にドイツのあるキリスト教の司教に、クリスマスのプレゼントとして贈られたのがシュトーレンの出てくるもっとも古い記述とされています。シュトーレンは、生まれたばかりの赤ちゃんをおくるみで包んだときと同じような形をしています。クリスマスにそのお菓子をプレゼントするようになったのは、シュトーレンの形に赤子のイエスキリストを重ねあわせることができたからでしょう。

でも、当時は、クリスマス前は断食の習慣があり、バターやミルクのような乳製品をその期間にとることは禁じられていました。そのため、シュトーレンも今のような味わいではなかったよう。それが、1491年にバターの使用が許されるようになり、改良が重ねられ、今のようなリッチでおいしいシュトーレンが作られるようになったのです。

今年のクリスマスは、いつものケーキとはひと味変わったシュトーレンを準備してみませんか? 毎日少しずついただいて、クリスマス気分を満喫しましょう。 《anan NEWS》