INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、12月8日は「太平洋戦争開戦記念日」です。

1941年(昭和16年)の今日、日本海軍はアメリカの太平洋艦隊の根拠地・ハワイの真珠湾を急襲、アメリカ・イギリスに宣戦布告をし、太平洋戦争がはじまりました。このとき、ワシントンの日本大使館が電報の解読に手間どりアメリカへの通告が遅れたため、日本は国際法違反の非難を受けることになりました。この通告の遅れにより、アメリカでは「Remember Pearl Harbor!」が戦争協力の合言葉として使われることとなったのです。

戦争を知らない世代として生まれ育った身には、なかなか想像しにくい時代です。「大東亜共栄圏」を作り上げるという「大義」と、石油などの資源獲得が目的だったこの戦争を、熱狂的に受け入れ、盛り立てた人々が大勢いたという事実も、東条英機という陸将が首相となった「軍部内閣」が存在したという事実も、きちんと理解することはとてもむずかしいです。

明治以降「富国強兵」を掲げて対外戦争を繰り返していた当時の日本人にとって、大東亜戦争は見果てぬ夢となっていたのかもしれません。

奇しくも12月8日は、反体制、反戦運動で知られるジョン・レノンの命日でもあります。太平洋戦争開戦とジョン・レノンの死。本来まったく関係のないこの二つの出来事を通して、思い出すのはやはり平和を願うジョン・レノンの歌です。ビートルズやジョン・レノンを知らない世代でも、クリスマスシーズンになると必ず街中に流れる「Happy Christmas(War is over)」「imagine」を耳にしたことがあると思います。

天国も地獄もない、国境も宗教もない、平和な世界を想像してみよう。弱者も強者も、黒人も白人もアジア系もヒスパニックも、お年寄りも若者も、すべての争いをやめて、クリスマスを楽しもう。

12月は、平和を願うことが一番似合う季節なのかもしれません。