INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、12月3日は「カレンダーの日」です。

カレンダーに関する全国組織の全国団扇扇子カレンダー協議会と全国カレンダー出版協同組合連合会が、カレンダーのさらなる普及と発展を目指して制定しました。

日付は太陰太陽暦が明治5年12月2日で打ち切られ、翌、12月3日が太陽暦の明治6年1月1日となった明治改暦の史実に基づいています。この改暦により、日本は太陽暦を採用している諸外国と外交上の足並みを揃えられることになったのです。

太陰太陽暦というのは月の満ち欠けで日を決め、昼夜の長さで時刻を決めます。太陽の出ている時間を6等分、月の出ている時間を6等分して「一時(いっとき)」の長さが決まるので、夏至の頃であれば、「昼の一時」は約2.6時間、冬至の頃は約1.8時間と大きな差があります。江戸時代までの時間や日付は時計でなく、太陽と月の加減で「感じとる」ものでした。

加えて江戸時代の暦はあまり正確ではありませんでした。版元によって食い違っていて、どうにも取引話がかみ合わなかったりしたりと、今では考えられない柔軟さでした。届くと思っていた日に頼んでいた荷が届かないなど、今なら重大なペナルティになりそうですが、どのように処理していたのでしょう。もともと曜日がなくて土日・平日の区別があるわけでもないので、大きなトラブルにはならなかったのでしょうか。今の時代、万国共通認識としてのカレンダーや時計がなかったら、どれほどの混乱を招くでしょうか。

来年のカレンダーを選びながら、カレンダーのなかった日々を想像してみるのも楽しいかもしれません。