INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、11月17日は「将棋の日」です。

将軍・吉宗の頃に、11月17日に御城将棋という年中行事を行っていた史実から、日本将棋連盟が1975年(昭和50年)に制定しました。

近年、プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる棋戦「将棋電王戦」が行われています。

第1回電王戦(2012年)では、故米長邦雄永世棋聖と第21回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフト「ボンクラーズ」が対局し、「ボンクラーズ」が勝利しました。第2、3回電王戦では、選抜された5人のプロ棋士と、世界コンピュータ将棋選手権の成績上位5チームによる団体戦が行われ、いずれもコンピュータが勝利しました。

今年2015年は電王戦FINALということで、勝ちにこだわったプロ棋士側が団体戦初勝利となりました。

将棋に詳しい方の解説によれば、コンピュータソフトの「弱点」をついた勝利であったとのことで、日本将棋連盟・谷川浩司会長は「今日は驚きの結果となりました。阿久津八段もソフトの弱点を自力で発見したとはいえ、その形にするかどうかはずいぶんと葛藤があったと思います。」と述べています。(週刊アスキー

勝敗を競うゲームなので、相手の弱点を突くのが悪いことだとは思いませんが、プロ棋士の方々は勝敗だけでない、将棋に対する「美学」をお持ちなのでしょう。コンピュータソフトには「美学」を理解することは難しそうです。

電王戦を主催したドワンゴ川上会長が「電王戦の大きな意義というのは、ふだん将棋を指さないような方、将棋に興味のない方にも、将棋の楽しさ、対戦の素晴らしさを教えてくれたことだと思います。」と述べられています。

プロ棋士になるには、年齢制限のある試験を受ける必要があり、若いうちから取り組まなければなれませんが、楽しむだけならいくつでも始められます。将棋のような複雑なルールのゲームはよい頭の体操になりそうですから、歳をとってから将棋を始めるのもいいかもしれません。