周囲の期待を意識しすぎない柴崎「チームの一員として力を発揮したい」

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 日本代表は12日、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選初戦となる16日のシンガポール代表戦に向けて、埼玉県内でトレーニングを行った。練習後、鹿島アントラーズのMF柴崎岳が記者団の取材に応じている。

 11日に行なわれたキリンチャレンジカップ2015のイラク代表戦で、日本代表は4−0の快勝を収めた。ミランのFW本田圭佑が決めた先制点をアシストした柴崎は、本田から「オレが代表を引退するまでに20アシストをしろ」との要求を受けたようだが、これについては「まあ、積み上げていけばいいかなと思います」と、淡々と語った。

 イラク戦では持ち味を発揮できていたように思われたが、これについては「非常にフリーな状態でプレッシャーもなかったんで、評価するのは難しいです」と、相手の寄せが甘かったと主張。一方で「攻撃の形としては出していきたいことはチームとしてできたんじゃないかとは思います」と、チームとしては目指す形が出せていたようだ。

 攻撃では起点として大きな役割を任されているが、これについては「みんな、それぞれに責任があると思っているので、僕だけその責任を背負い込もうとは思っていないです。だから、しっかりとチームのためにチームの一員として力を発揮してチームのために貢献できたらと思っています」と、あくまでチームの一員として戦うことを強調している。

 ハノーファーのMF清武弘嗣が負傷により離脱した。トップ下の位置で起用される可能性については「いろいろなポジション、中盤であればイメージはできると思いますし、本来やっているポジションは昨日のポジションですけど、要求されればそこでベストを尽くしたいと思っています。(そこでやれることは)より攻撃的に関わること、よりゴールに直結するシュートもそうですしパスも増えるかなと思います」と、既にイメージ出来ていることを明かした。