28日、来月6日からカナダで開催されるサッカー女子W杯を目前にイタリア代表との親善試合を行ったなでしこジャパンは大儀見のゴールにより1-0で勝利。24日はニュージーランド代表にも競り勝ち、大会前最後の試合を連勝で飾り、いよいよ本番に臨む。

だがイタリア戦後のインタビューにおいてチームの大黒柱である澤穂希は「勝ちきったことはすごくよかった」としながら、「皆さん、連覇ってことを言いますけど簡単なことではないのは選手が一番分かってる」などと語り、その難しさはもちろんプレッシャーの大きさをうかがわせた。

すると同日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者・北澤豪氏がこの一戦を解説した。

「ニュージーランド戦よりもいい内容でしたし、今できる範囲で最高の準備ができた」と振り返った北澤氏だったが、山岸舞彩から「連覇が見たい」と言われると「さあ、そう簡単にいくかなぁというところもある」と切り出し、その理由として「上位であるドイツ、アメリカ、フランスと戦うのは厳しい」と見解を述べた。

しかし「プラスの材料もある」と続けた北澤氏は「やはり澤選手の復帰」と話すと、「澤選手のいいところってピンチを防ぐところ。で、チャンスに変える」と説明。その他にも「大儀見、川澄、この4年間で海外を経験して一回り大きくなっていますから、これも強み」と期待を寄せた。

またスイス、カメルーン、エクアドルとのグループリーグについて北澤氏は「組み合わせには恵まれています」と前置きしつつ、「今日見てるとまだノビシロがある。この3戦で勝ちながらチームを作っていくことで連覇の可能性もある」と締めた。