「僕はユヴェントスのサポーターだ。でも、今年はセリエBだし、スクデットはインテルが獲得するだろう」

こう話したのは誰だろうか? この1月のインテルの新戦力、ルーカス・ポドルスキだ。2007年4月3日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、当時バイエルン・ミュンヘンに所属していたポドルスキは、チャンピオンズリーグ準々決勝のミラン対バイエルン戦の前に、こう話していた。

それから7年半。当時のインタビューでのポドルスキの発言の一部は、我々に笑みをもたらすものだった。例えばイタリアで好きなクラブを聞かれると、ポドルスキは「ユーヴェだ。子供のころから(ジネディーヌ・)ジダンや(アレッサンドロ・)デル・ピエーロが好きだった」と回答。そして「今はセリエBだ。だからインテルがリーグを制覇するだろう」と続けている。

一方で、イタリアのクラブからオファーを受けたかという質問に、このときのポドルスキは笑顔を浮かべただけで答えていない。その上で、カルロ・アンチェロッティ監督が率いていたミランに「レアル・マドリーのカテゴリーに属するね」と賛辞を送っている。

このときは、今とはまったく別の時代だった。イタリア勢は欧州で主役を張っており、マルチェッロ・リッピ監督が率いたイタリア代表は、ドイツ・ワールドカップで優勝したばかりだった。