「つわりがつらい!」「仕事量が減らない……」妊娠中、会社生活で困ったこと

妊娠するとさまざまな体調の変化がおとずれるもの。ましてや会社で働いていると、つわりで仕事に集中できなかったり、まわりに迷惑をかけられず、妊娠前と同じように頑張ってしまったりと、仕事と体調で悩むことが多いようです。そこで、実際に先輩ママ143人から妊娠中に会社生活で困ったことをアンケートで聞いてみました。

■つわりがつらい!

・つわりがつらくて朝が大変。通勤電車も大変だったけど、ロッカールームのニオイに敏感になってしまってしょっちゅう吐いていた。(金融・証券/事務系専門職/6年目)

・空腹になるとつわりで気持ち悪くなったので、こまめに何かを食べなくてはいけなかったこと。(その他/事務系専門職/10年目)

・つわりがひどくまったく出社できなかった。そのときだけ、自宅で仕事をするなどして乗り切った。つわり時期以降も気持ちが悪くなることが多く、人がいない会議室で横になって休んだり、トイレで休憩するなどしていた。とにかく仕事ができなかった。(情報・IT/クリエイティブ職/13年目)

・つわりがひどくて、本当に頭がふらふらだった。無理をしたら切迫流産になり、安静にしていなければならなくなった。(情報・IT/事務系専門職/14年目)

■体の変化で……

・妊婦貧血が進み仕事中の眠気とだるさがつらかった。(医薬品・化粧品/技術職/6年目)

・体が思うように動かない。(金属・鉄鋼・化学/販売職・サービス系/7年目)

・トイレが近くなった。(その他/秘書・アシスタント職/12年目)

■すぐにまわりに言えず

・入籍とタイミングが近かったことなどあり、上司のみに報告。仕事も人が少なくて頼れる人もいなかったので、産休近くまでつわりなどで休むこともできず、少しつらかった。(建設・土木/事務系専門職/6年目)

・妊娠を報告していないときに遠方への出張が入って困った。つわりもあったので気を使った。(食品・飲料/その他/8年目)

・まだ不安定な時期は妊娠を公言しにくいため、立ち仕事や力仕事、出張なども人にお願いしにくく、ほぼ通常通り自分でこなさざるを得なかったこと。(医療・福祉/事務系専門職/10年目以上)

■仕事がしんどい……

・重たい荷物が持てず、でも、まわりに助けてくれる人がいなくて困った。(商社・卸/事務系専門職/3年目)

・残業が多くて、むくみがひどくなった。バックアップをつけてもらえず、産休直前までひとりで仕事を抱える羽目になり、休めないプレッシャーがつらかった。(医薬品・化粧品/技術職/10年目)

・クライアント立ち会いの撮影がある重要な日だったにも関わらず、つわりがひどくて日帰り入院することに。妊娠中でも仕事量は変わらなかったので、出産ひと月前までほぼ毎日終電の深夜残業で、腰痛が悪化……。また、母親学級などもほとんど参加できなかった。(出版/クリエイティブ職/10年目以上)

■迷惑をかけた気がして

・つわりやお腹の張りがあり、遅刻をしたり、トイレにこもったりした。重たい荷物は運べないので同僚に頼むばかりで迷惑だったかと不安。(商社・卸/事務系専門職/9年目)

・切迫早産で出産まで長期入院になり、迷惑をかけてしまった。(医療・福祉/専門職/10年目)

・つわりの時期に会社を休んだことがあった。幸い会社の理解があり、問題なく仕事を進められたが、迷惑をかけてしまった。(出版/クリエイティブ職/10年目以上)

■まわりからの理解がなく

・妊娠中のため残業はしたくないと伝えていたのに、自分の担当の仕事が終わらなかったため深夜まで残業になってしまったこと。上司がみんな中年男性なので自分の悩みを理解してもらえなかった。(印刷・紙パルプ/クリエイティブ職/6年目)

・上司の理解がなく、妊娠を伝えたら「異動してくれ」と言われ、仕事をしていても肩身が狭かった。(通信/事務系専門職/10年目)

・会社で妊娠した人は初めてだったので、復帰への懸念をされた。(小売店/事務系専門職/10年目以上)

約半数の人が妊娠中に会社生活で困ったことが「ある」と回答していて、2人にひとりは、妊娠していたときの会社生活に悩みを抱えていることがわかりました。 特に多かった悩みが「つわり」。通勤中やニオイによる吐き気、常に何かを口にしていないと気持ち悪くなる食べづわりの人もいましたが、会社に行けない状態の人も……。また、妊娠初期ではまわりに妊娠したことを伝えられなかったり、会社の状況によって仕事を減らせずに、激務に追われたという声もありました。 なるべく早めに、妊娠の報告・つわりがあること・多く仕事がこなせないことなどを、上司やまわりの人に伝えて、体調優先の環境を整えるべきなのかもしれません。