韓国海軍は13日、最新鋭のディーゼル潜水艦「金佐鎮」(1800トン級)の進水式を同国南部の大宇造船海洋玉浦造船所で行った。出席した朴槿恵大統領は「我々の国益と海洋主権を侵そうとするいかなる試みも決して容赦しない。北東アジアの平和を定着させる上でも、海は非常に重要な舞台だ」とあいさつした。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国海軍は13日、最新鋭のディーゼル潜水艦「金佐鎮」(1800トン級)の進水式を同国南部の大宇造船海洋玉浦造船所で行った。出席した朴槿恵大統領は「我々の国益と海洋主権を侵そうとするいかなる試みも決して容赦しない。北東アジアの平和を定着させる上でも、海は非常に重要な舞台だ」とあいさつした。

 金佐鎮は韓国の独立運動家で、1920年に日本軍との間で起きた青山里の戦いで指揮を取ったとされる人物だ。朴大統領はあいさつで日本を名指しこそしなかったが、今回進水した潜水艦が「金佐鎮将軍の護国精神と必勝の伝統を継承している」と指摘。韓国紙は「日本政界の右傾化と独島(竹島)に対する挑発に警告を送る意味がある」(朝鮮日報)と分析した。進水式のタイミングについて、今月6日に日本の海上自衛隊がヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の進水式を行ったことに対抗する狙いがあると指摘する論調も目立った。

 韓国海軍の1800トン級潜水艦は4隻目となるが、配備済みの3隻は抗日独立運動家の人名の「孫元一」「安重根」、倭寇討伐で知られる武将名の「鄭地」と命名されており、いずれも「抗日」を連想させるネーミングとなっている。

 14日付東亜日報によると、韓国海軍は2018年までに追加配備される1800トン級潜水艦5隻に元大統領の「李承晩」をはじめ、「尹奉吉」「洪範図」「金九」「徐載弼」など抗日独立運動家にちなんだ名前を付ける計画とされる。2020年代に実戦配備される3000トン級潜水艦9隻にも独立運動家らの名前が続々付けられる予定だ。(編集担当:宮城英二)(イメージ写真提供:123RF)