ブラジル戦完敗にセルジオ越後氏「今のままでは永遠に差は埋まらない。悪いところは叩くべき」

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 ブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップが15日に開幕し、グループAではブラジル代表と日本代表が対戦。世界のトップとの距離を測る絶好の舞台において、日本は前後半それぞれの立ち上がりに失点を喫し、さらに終盤にも加点され、0─3で完敗した。

 試合後、サッカーキングの取材に対し、解説者のセルジオ越後氏は次のように語った。

「旅立つ前に言っていたことと、やっていることの落差。現実はこれほど違うのかと思い知らされる試合だったろう。気持ちや言葉では埋まらない明確な差があった。香川も長友も、日本では超ビッグクラブで大活躍しているスーパースターのような扱われ方だが、現実はこんなものだ。煽り報道に冷水を浴びせる敗戦でもあった」
 
「試合内容としては、昨年の欧州遠征で対戦した時のほうがまだ良かった。ビハインドを背負った時にどうすべきか、チームとしての方向性が見えなかったのはもちろん、選手一人ひとりに独立性がなく、解決策を見いだすことができない、つまり子どものサッカーだった」
 
「監督の采配も相変わらずだった。遠藤を下げた時点で、次戦への温存を考えたのだろうけど、まず負けてる試合のあの時間帯でそういう選択を取ったことへの疑問が一つ。それなのにロスタイムに乾を入れるという、ちぐはぐさ。最後まで残念な試合だったね」
 
「個の力を上げていくしかない、というのは確かにそうだけど、今のままのやり方では、差を埋めるのは不可能だ。こんな試合をしたら、徹底的に叩かれるようじゃないと、これから先伸びていかないし、ブラジルには永遠に追いつけない。だから僕は文句を言うよ。選手もマスコミもファンも、目を覚まして、もう一度足元を見つめ直すべきだ」