昨季ノヴァーラでプレーし、パレルモへ復帰するスイス五輪代表DFミシェル・モルガネッラが、同国五輪委員会から大会の追放を命じられた。韓国に１−２で敗れた同選手が、ツイッターで人種差別的コメントを掲載したからだ。スイスのメディアがツイッターでのコメントを報じたことで騒動となり、五輪委員会が決定した。

スイス五輪委員会のジャン・ジッリ会長は、記者会見でモルガネッラの追放を明らかにするとともに、「ツイッターのアカウントで挑発され、また後に謝罪したとはいえ、五輪委員会とスイスサッカー連盟は、選手の振る舞いを非難する」とコメント。次のように続けている。

「原則として、スポーツ以外の振る舞いでアスリートを処分するのは好きではない。しかし、これは深刻な問題で、ほかに選択肢はなかった。ミシェルは自分が間違いを犯したことを理解しており、処分を受け入れた。我々は、彼が今後のキャリアに向けて必要な教訓としてくれることを願っている」

また、ジッリ会長は「選手の振る舞いについて、特に五輪委員会と韓国サッカー連盟に謝罪する。個人的に韓国五輪委員会会長と連絡を取ろうとしたが、残念ながら出来なかった」ともつけ加えた。

ロンドン五輪の開幕前にも、三段跳びのギリシャ代表パラスケビ・パパフリストゥが、ツイッターでアフリカ移民を侮辱するコメントを掲載。五輪とは無関係だったが、ギリシャ五輪派遣団は五輪精神に反すると考え、同選手を追放していた。