チャンピオンズリーグ出場に向け、アントニオ・コンテ監督率いるユヴェントスの中盤が形作られてきた。13日午後、ジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)とファビオ・パラーティチSD(スポーツディレクター)は、ミラノでウディネーゼMFクワドゥオ・アサモア、MFマウリシオ・イスラの代理人と交渉し、最後のハードルを乗り越えたのだ。

残されていた細部の詰めも終わり、ウディネーゼの2選手は実質的にユヴェントスの選手となった。14日、トリノでのメディカルチェックを終えてから、正式にサインという運びだ。ウディネーゼのジーノ・ポッツォ・オーナーとは、すでに先週合意に至っていた。ユヴェントスは両選手の共同保有権に、750万ユーロ(約7億5000万円)ずつを投じている。

ただ、ユヴェントスはここで止まらず、12日にはブレッシァから500万ユーロ(約5億円)で獲得したGKニコラ・レアーリが、トリノでメディカルチェックを受けた。トッププレーヤーの加入を待つ一方で、ユヴェントスはすでに2000万ユーロ(約20億円)を費やしているのだ。

若手への注目を保ちつつ、マロッタGMはこれからトッププレーヤーの獲得に集中することとなる。気に入っているのは、アーセナルFWロビン・ファン・ペルシとリヴァプールFWルイス・スアレス、レアル・マドリーFWゴンサロ・イグアイン、そしてナポリFWエディンソン・カバーニだ。

また、パルマと共同保有するFWセバスティアン・ジョヴィンコの運命も、ますますデリケートに、かつ興味深くなっている。パルマのトンマーゾ・ギラルディ会長は、ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長と友情関係にあるが、パルマはジョヴィンコに少なくとも2500万ユーロ(約25億円)という価格をつけている。

また、以前からパルマはインテルとも協力関係にあり、インテルはトレード要員としてMFマルコ・ファラオーニ、DFジュアン、DFジョナタン、もしくはMFフィリペ・コウチーニョを使う可能性がある。この状況はユヴェントスにとっての警告となった。

ジョヴィンコのような選手は、コンテ監督にとっても役立つ人材だ。そのため、1か月前はパルマとの共同保有続行が自然な流れと見られていたが、今ではユヴェントスが買い戻す可能性も出てきている。ユヴェントスとパルマは14日に会談予定だ。