打撃にも柔術にも定評のあるハファエル・ドスアンジョス、MMA通算戦績は15勝6敗の元ヒューリーFCライト級王者だ

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15日(水・現地時間)、バージニア州フェアファックスのパトリオット・センターで行われるUFC FUEL「Korean Zombie vs. Poirier」。メインは当然として、プレリミナリーファイトから激しい生き残り合戦が繰り広げられているUFC、今回はそんなプレリミの注目カードとしてハファエル・ドスアンジョス×カマル・シャルロス、ジェフ・カラン×ジョニー・エドゥアルドをピックアップしたい。

6試合が組まれたプレリミファイトには、日本のファンにも縁のあるファイターたちが名を連ねている。イラン出身のレスラー=シャルロスと対戦するドスアンジョスは、2008年にパンクラスで来日経験があり、同年ブラジルのFury FCでは大塚隆史とも対戦している。

直近の日本人選手との接点でいえば、ドスアンジョスも青木真也が籍を置くイヴォルブMMAの所属選手。普段はイヴォルブMMAブラジルでトレーニングするドスアンジョスだが、今年3月にシンガポールで青木とドスアンジョスは手を合わせており、青木もドスアンジョスの実力を高く評価していた。ムエタイ+柔術の色が強いドス・アンジョスが、アメリカンスタイルとは一線を画したスタイルで、どのようにレスリング+ボクシングのシャルロスを攻略するのか?  昨年11月に同じブラジリアンのグレジソン・チバウに敗れたブラジル版柔術+ムエタイの融合体ドス・アンジョスの復帰戦では、そんな点にも注目したい。

カラン×エドゥアルドは日本のオールドファンにはたまらない顔合わせだろう。カランは90年代後半から活躍する軽量級米国人ファイターで、山本"KID"徳郁をはじめ、大石真丈、日沖発、水垣偉弥らと対戦。国内外の様々なプロモーションで日本人と拳を交え、日本のファン・選手に意識されてきた選手だといえる。

一方のエドゥアルドはヴァーリトゥードジャパン1999で五味隆典と対戦し、五味の全局面打撃の前に敗れているブラジリアン。試合から遠ざかっていた時期から、ノヴァウニオン移籍を経て、2008年からはブラジル国内で11連勝と勝ち星を積み重ね、昨年のUFCブラジル大会で、フェザー級としてUFCデビューを果たしている。

互いに倒されて立つのではなく、ガードを取って極めを狙うタイプ。新世代ファイターたちが活躍し、新陳代謝が進むMMAにおいて、90年後半からプロキャリアを積んでいる2人の対戦がオクタゴンでマッチメークされたことに、世界のトップを争うこととは別の感慨深さを感じさせる一戦である。
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