「好きな女性芸能人は誰?」。女のコにこう聞かれて、答えに窮(きゅう)してしまった経験を持つ男子は多いはず。

 相手の反応など余計なことをいろいろ考えてしまうこの質問だが、実は、上手く切り返すことができればかえって好印象を与えられると、恋愛コラムニストの島田佳奈さんはいう。

「女子は『共感』を求める生き物です。だから『価値観を共有できる男性』には安心感を抱きやすい。つまり、初対面の女子でも、彼女が好感をもっている女性芸能人をうまく褒めることができれば『この人は私の価値観をわかってくれる!』と思わせることができます」

 まずは、女性の価値観を理解することが重要。そこで、2012年1月30日号の『オリ★スタ』(オリコン)に掲載された「女子が選ぶ『好きな女子』AWARD 2012 タレント部門」を見てみると、1位がベッキーで、2位以下には関根麻里、中川翔子、ローラ、梨花らが続く。こうした女性芸能人を挙げておけば、ひとまず安心か?

「ちょっと待ってください! 芸能人のチョイスも大切です! 目の前の女性とあまりにかけ離れた芸能人の名前を言うのは逆に危険です。例えば、オシャレに興味がなさそうな女子に『梨花が好き』と言うと『この人はオシャレな人が好きなんだ。どうせ私はそうはなれませんよ』と不快な気分にさせてしまう恐れがあります」(島田さん)

 島田氏は、ランキング内の女性芸能人の中でも、「相手の女性とどこか外見や中身が似ている人」をチョイスすべきという。

「相手が語学を勉強していたら、英語が堪能な関根麻里を好きだと言って『知的な感じが好き』と褒めればいいし、サバサバしたタイプが相手のときはローラの『言いたいことをズバズバ言うのが気持ちいい』という特徴を褒めてあげる。芸能人を褒めているとはいえ、本当のターゲットはあくまでも目の前の女性だということを忘れないようにしましょう」

 好きな理由を説明する際、自分では褒めているつもりでも、「天然キャラ」「エロい」といったキーワードを出すのはNGだとか。

「もし『天然キャラでかわいい』という特徴を言いたいなら『自然体』『ナチュラル』といった、女子が褒め言葉と思えるワードに言い換えたほうがいいですね。同じ意味でも、言い方を変えるだけで女性の受け取り方は変わるんです」(島田さん)

 女のコは、男子が思うよりずっと繊細。受け答えには十分気をつけよう!

(取材/篠本634、岡本温子)

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