ちょっと古いネタですが・・・

来季から開閉式屋根を持つ新球場に移転し、球団名称も「フロリダ・マーリンズ」から「マイアミ・・・」に変更するそのマーリンズが、新ユニフォームを披露したようです。
まあ、デザインに関し全く門外漢の私がシノゴノ申し上げる筋合いではないですが、「新しくも古くもなく代わり映えしねえなあ」というのが率直な印象です。
特に、大きく胸に「MIAMI」のロゴが入ったトップが紺色のアウエイ用(ですよね?)のユニフォームなんかは、ブルワーズみたい。

ところで、新ユニフォームはパッとしない(あくまで私見です)マーリンズですが、チームの編成は新球場への移転を目指し(従来のシブチン路線から一転し)大変意欲的に見えます。
もともと新監督としてあのオジー・ギーエンを獲得し、ラテン系の多いマイアミ向けの布陣を敷いていましたが、それに加えてホセ・レイエス、マーク・バーリー、そしてあのアルバート・プーホルスというこのオフのFAトップ3と既に接触しているのです。

これは、ある程度正しい選択です。
過去20年近くに亘る新球場建設ラッシュを通じ「新球場を作っても、球場の目新しさのみで客が入るのはせいぜい初年度のみで、チームが勝たなければ翌年以降からは一気に閑古鳥」という貴重なレッスンを我々は得たからです。
さらに言えば、2010年にターゲット・フィールドをオープンさせたツインズのように、「新球場効果による増収を背景に年俸総額を拡大し戦力強化を図る」という、新しいビジネスモデルにも触れました(11年にツインズは故障者の続出等により一気に最下位へ転落しましたがそれは結果論です。また今季世界一になったカージナルスも広い意味でこの範疇だと申し上げて良いでしょう)。

このように、来季以降のマーリンズも積極路線で突っ走ってもらいたいと思いますが果たしてどうなるでしょうか?
なにせ、「球団ころがし」で財を成した曲者中の曲者オーナーのジェフリー・ロリアのことです。「若手を育成しては売り飛ばす」路線から、「新球場効果による増収を背景とする年俸拡大とチーム強化」に入るのか?
米メディアの中には、「プーホルスら超大物FAを目いっぱい掻き集めその後、彼らが不良債権化する前に契約残ごと金持ち球団に売り飛ばす」というさらに新しい(いや古いか?)ビジネスモデルを構築するのでは?といううがった見方もあるようです。

そう言えば、あの故スティーブ・ジョブズもこう言ってましたよね「一旦成功したら、そのやり方はもう古い。したがってそこに留まってはいけない」