恐怖の流血と女性のヌードが一体になった“罪悪的快感”
恐怖1：数千匹の飢えたモンスター・ピラニア軍団の脅威
舞台はアマゾンではなく、大勢のバカンス客が押し寄せる、アメリカ南西部のビクトリア湖畔の田舎町。春休みを迎えた大学生たちが毎年恒例のイベント“ウェット・Tシャツ・コンテスト”で盛り上がりを見せる一方、湖底では200万年前に絶滅したはずの太古のピラニアが、共食い競争によって凶暴な進化を遂げ、突如発生した大規模な地割れにより数千匹ものピラニアがわき出します。何も知らずに快楽を貪る若者たちは、飢えたモンスター・ピラニア軍団の“餌”と化し、美しい湖は血に染まります。まず最初の犠牲者は『JAWS／ジョーズ』に出演した、リチャード・ドレイファス。そして熱帯魚ショップの店主には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク博士でおなじみ、クリストファー・ロイドがカメオ出演を果たしています。恐怖2：血しぶき、肉片、男性の大切な部分までも3D化
昨今の3D映画の売り物である“映像の奥行き感”を無視し、潔いほどに“飛び出し”を駆使したショックシーンが連発。血しぶきや汚物、肉片、目玉、そして男性の最も大切な部分までが3D化され、惜しみなくスクリーンから飛び出し、観客に向かって襲いかかります。「この嫌な人、ピラニアに教われないかな」と思う人は、観客の期待を裏切らずに大抵食べられます。もちろん、ピラニアに人間の性格の善し悪しなど判断できる訳もなく、善人も容赦なく襲われてしまいます。さすがに幼い子供までもが襲われるような場面は無く、おバカながらも空気を読んだ大人たちの配慮が伺えます。恐怖3：ビキニを脱ぎ捨て、人魚のように泳ぐ美人女優
そして、海外のホラーには欠かせない、お約束のお色気シーン。湖畔では、ビキニのトップス替わりにTシャツを身に付けた女の子に向かって放水するイベント“ウェット・Tシャツ・コンテスト”が行われ、それを見た野郎どもは大興奮。更に、主人公の高校生ジェイクは、気になる女友達のケリーと一緒に、ポルノビデオを撮影するクルーザーに同乗し、撮影スポットへの案内役を務めるハメに。ビキニを脱ぎ捨て、人魚のように泳ぐ美人女優の姿は、床がガラス張りのクルーザーから覗き見る男たちだけでなく、夏休み中の全国350万人の高校生諸君に捧げます。人気海外ドラマ「ゴシップガール」のヴァネッサ役でお馴染み、ジェシカ・ゾアが演じるケリーにも注目です。総評：水に入る際は、くれぐれもご用心
一切の迷い無くエログロ路線を邁進し、『JAWS／ジョーズ』を知らない世代に、新たなトラウマを抱かせる超問題作の『ピラニア3D』。R15指定だけに、心臓の弱い方には決してオススメしません。ただし、実際のピラニアは非常に慎重で臆病な性格だと言われ、キラキラした鱗の美しさゆえに観賞魚としても重宝されていますので、ご安心ください。早くも11月23日には全米で続編となる『ピラニア3DD』の公開も決定しているので、エンドロールまで決してスクリーンから目を背けないで下さい。夏休みが大惨事に終わらぬよう、水に入る際にはくれぐれもご用心を。・ピラニア3D - 公開情報
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絶叫度 ★★★☆☆ 流血度 ★★★★★ 怪物度 ★★★☆☆ 迷宮度 ★☆☆☆☆ 現実度 ★★☆☆☆
