©2011「忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜」製作委員会
 2009年5月2日、虹の向こうに出立したバンドマン、忌野清志郎。還暦にあたる今年、彼のこの星での音楽生活の中でもひときわ異彩を放った伝説のライブが、スクリーンに蘇る。そのライブとは、2001年、2004年、2006年と三度にわたり大阪城ホールで行われた、忌野清志郎と愉快な仲間たちが繰り広げる超一級のライブ・エンタテインメント“ナニワ・サリバン・ショー”だ。

 大阪を愛し、音楽を愛し、そして忌野清志郎を愛する多数のアーティストが今回、「4回目のナニサリ、やっちゃうかい?」とばかりに結集。貴重なライブシーンを駆使しながら、ほかに類を見ないミュージックムービーとして、新たな映像版“ナニワ・サリバン・ショー”を作り上げる。

 「ナニワ・サリバン・ショー」とは、清志郎と愉快な仲間たちによる一夜限りの夢の饗宴。通称“ナニサリ”。大阪のラジオ局FM802の主催により2001年に開催し、好評を得た同ライブは、その後、2004年に〈続 ナニワ・サリバン・ショー〉、そして2006年に〈新 ナニワ・サリバン・ショー〉として、いずれも大阪城ホールで行われた。

 忌野清志郎をホスト役に浅井健一、北川悠仁(「ゆず」)、宮藤官九郎、斉藤和義、坂本冬美(「HIS」)、竹中直人、Chara、トータス松本、仲井戸麗市、中村獅童、間寛平、ハナレグミ、BEGIN、藤井フミヤ、細野晴臣(「HIS」)、布袋寅泰、矢野顕子、山下久美子など30組にのぼる錚々たるアーティストたちが計3回の“ナニサリ”に登場。一夜の夢の舞台を彩った。

 しかし、この「ナニワ・サリバン・ショー」は、忌野清志郎を記録した数ある映像集の中でも、これまで一度もDVD化・音源化されたことがない。ここに焦点を当て、今回、映画製作をすることになった背景には、「もう一度、キヨシローに会いたいぜ。キヨシローの歌う姿を見たいぜ。できればおふざけしてる姿なんかも……」という想いがあるという。

 その想いを受けたこのプロジェクト、目下のところ、全貌は謎に包まれているが、現在、撮影は進行中。忌野清志郎を慕うあまたの人々で構成されたキャストと、“ナニサリ”の5.1chサラウンドで構成されたライブ映像が有機的に組み合わさった、世にもユニークな音楽映画となる模様。

 史上最強のライブバンド、RCサクセションのフロントマンとして活躍し、ニッポンのロックンロールの新しい扉を開いた忌野清志郎。その不在を受け止めつつも巻き起こされる、仲間たちによる本気の遊び。第四の“ナニサリ”と呼んでも過言ではない奇跡のロックンロールショーが11月26日(土)、ついに映画となってロードショー。

忌野清志郎 プロフィール
1951年4月2日東京生まれ。RCサクセションのメンバーとして1970年3月、シングル「宝くじは買わない」でデビュー。1978年には仲井戸麗市が加わり、黄金の布陣が完成。その後1990年のRCサクセション活動休止まで、「スローバラード」「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」など数々の名曲を発表する。80年代から、バンドでの活動と並行してソロ作品もリリース。THE TIMERS、HIS、忌野清志郎 & 2・3‘S、LOVE JETSなど、さまざまなバンド、ユニットでの活動も精力的に行う。2006年7月より喉頭癌治療のため、音楽活動を休止。2008年2月に日本武道館にて〈忌野清志郎 完全復活祭〉を挙行し本格的に活動を再開するが、2009年5月2日、虹の向こうに出立。同年5月9日に青山葬儀所で行われた〈忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー〉には空前の4万3千人が参加した。彼を慕う者は絶えることがなく、ミュージシャン仲間に与えた影響もまた計り知れないものがある。

出演:石田長生/内田勘太郎/木村充揮/宮藤官九郎/斉藤和義/清水ミチコ/竹中直人/Chara/トータス松本/仲井戸麗市/中村獅童/間寛平/間慎太郎

監督・脚本・撮影・出演もろもろ:大阪、音楽、そして忌野清志郎を愛するものたち
2011年/日本/上映時間:未定/カラー
企画:FM802+キノフィルムズ
製作:キノフィルムズ
配給:ティ・ジョイ+キノフィルムズ
配給協力:プレシディオ
11月26日(土)、新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国ロードショウ!

映画『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜』公式サイト