アーセナルからバルセロナへの移籍を果たしたMFセスク・ファブレガスが15日、本拠地カンプ・ノウでお披露目された。

「僕がここへ来たのは、レギュラーの座を争う準備ができたと感じているからだ。3年前はそうじゃなかったけど、今はそう感じている。とてもハードな挑戦だ。バルセロナの中盤には世界最高のMFたちがそろっているからね。でも僕は、自分もポジションを見つけられるはずだと自覚している。さらにうまくなるために、僕は最も難しい道を選ん。でもそれは、最も刺激的な道でもあるんだよ」

「僕は仕事をするために戻ってきたんだ。つまり、世界で最も美しく、最も難しいチームで勝利を手にするためにね。正しいタイミングで移籍したと思っているよ。ずっと、いつかはこの電車に乗ると分かっていた。今年は少し強く望んだ。それは準備ができたと感じていたからだし、(ペップ・)グアルディオラ監督が大きく信頼してくれたからでもある。それに、こういう電車がこれからもあるかどうかは、誰にも分からないことだしね」

バルセロナでは、アーセナルがセスクを手放さない監獄のように見られたが、セスクの言葉にはそのアーセナルへの別れのあいさつも含まれている。

「8年間を過ごしたクラブに別れを告げるのは、感情的になるし、悲しくもある。(アーセン・)ヴェンゲル監督が僕のためにしてくれたことは、決して言葉では言い表せないだろう。彼は僕の2番目の父親だった。5000万ユーロ(約55億5000万円)であっても、彼は僕を売りたがらなかっただろう。でも、僕の希望をかなえることにしてくれたんだ。彼は偉大な人だよ。バルセロナで間違ったイメージを持たれていることが残念だ」

「僕がアーセナルを離れるのは、まったく勝てないから? 違うよ。そういう理由じゃない。ラストスパートの前にいつも消えてしまっていたことは、確かにフラストレーションを感じていたけどね」