『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
 2012年1月より全国公開される『ベルセルク 黄金時代編I 覇王の卵』の特報映像が公開された。本作は、三浦建太郎原作の漫画『ベルセルク』を映画化したもの。1989年にヤングアニマル(白泉社)で連載を開始し、国内外で累計3,000万部(35巻まで)を突破するほどの人気だ。

 物語の舞台となるのは、富と領土を渇望する国家が過酷な争いを続ける“百年戦争”時代。傭兵を生業とする孤独な剣士ガッツは、野望に満ち輝いた男・グリフィスに出会う。彼の率いる傭兵集団“鷹の団”の切り込み隊長として激戦を潜り抜けたガッツ。2人は、かけがえのない友情で結ばれていた。グリフィスのある言葉をきっかけに、彼の夢にすがりつくだけの自分に気付いたガッツは、対等な友を望んで、彼の元を離れる決意をする。こうして、かつての友は壮絶な運命を歩むことになる。

 今回は、『ベルセルク』の物語すべてを映像化する“ベルセルクサーガプロジェクト”第1弾のパートI。“黄金時代”の中でも、ファンの間でも最も人気が高くドラマチックな展開を見せる、主人公・ガッツと“鷹の団”との出会いと成長を中心に描かれている。



 本作で監督を務める窪岡俊之は、「手加減をしない、原作が求める方向に背中を押す、リアルな中世界を構築する、これらを目標にがんばっております。スタッフの熱意もあって、なにやらすごいものが出来つつあります」と、本作への期待を高めるコメントを残した。

 また、原作者である三浦建太郎は、「まさかふたたび映像化の機会に恵まれるとは思ってもみませんでした。昔のアニメ化では、世間で認知されるきっかけを頂きました。あれから14年、今回のアニメで求められることは、映画としての、ファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく完成度だと思います。14年前は、ネットがほとんど無い時代で、新人漫画家が資料を手に入れる術はほぼ皆無でした。映画『エクスカリバー』のパンフレットをボロボロになるまで使ったものです。時は流れ、現代は情報化時代、しかもCG技術もある!今回の映画では、昔の私が望んでも叶えられなかった以上の映像を目にすることが出来ると確信しています」と再び映像化されることへの喜びを語った。

 さらに、何度か現場に足を運んだ三浦は、「窪岡監督をはじめとするこだわりぶりを見るにつけ、この人たち頭がおかしい、と信頼を深める一方、あとは完成するまで誰も過労死しないことを祈るばかりです」と、本作のアニメーションを担当する、職人肌で知られるSTUDIO4℃、監督への気遣いのコメントも残した。

 特報映像は、本日より全国の映画館で上映されているのでチェックしておこう。さらに、本作の広報任務のために三浦建太郎直筆の“クララ・ド・ポラス”の仕事ぶりにも注目したい。

 『ベルセルク 黄金時代編I 覇王の卵』は、2012年1月より全国ロードショー。

『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』-公式サイト
『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』-公式twitter