9日(月・現地時間)、UFC公式ホームページ上でついに岡見勇信が、アンデウソン・シウバに挑戦することが正式発表された。このところ、確定情報として流布していた通り、8月27日(土・同)にリオデジャネイロのバハデチジューカ地区にあるHSBCアリーナで開催されるUFC134のメイン=UFC世界ミドル級選手権試合で、王者アンデウソン・シウバに岡見勇信がチャレンジ、イベント名も「Silva vs Okami」に決定した。

13年ぶりのUFCブラジル大会のメインで、ついに岡見がUFC世界王座に挑む。昨年11月のUFCドイツ大会でネイト・マーコートを破り、今年2月のアンデウソン×ヴィトー・ベウフォート戦の勝者に岡見が挑戦することが、ダナ・ホワイトの口より発せられたが、その後、UFC126でアンデウソンがヴィトーを破るや雲行きが怪しくなっていった。

UFC126終了後の会見で、ダナ自身が「アンデウソンとGSP」のスーパーファイト実現に言及し、「オカミは他の相手と戦うことになる」と発言した。岡見自身はUFCの決定に従うとしながらも、タイトル戦はおろか、試合の予定が全く届かなかったことで、焦燥した雰囲気となり、マネージャーを通じて、何度もUFCサイドに連絡を取るようになっていた。

その後、4月29日のジェイク・シールズ戦を控えていたGSPサイドから、早期の実現は難しいという反応が明らかになったため、このブラジル大会のメインで岡見に挑戦権が回ってくるという話が再浮上していた。

契約問題などがクリアし、正式発表がこのタイミングとなったが、実際にUFCから岡見陣営にゴーサインが出たのは、4月21日(木・同)のこと。岡見のマネージャーに「Anderson got in Okami」というテキストメールが届いていた。

2006年8月の初出場以来、足掛け5年で世界戦挑戦を手繰り寄せた岡見、厳しい相手ということは分かり切っているだけに、期待が募る。

なお、正式発表されていないが、KIGSMMAのハファエル・コルデイロに再合流を果たしたマウリシオ・ショーグンとフォレスト・グリフィンの一戦が行われる話もあり、またブラックハウス関係者によると、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの復帰戦も同大会で組まれる方向にあるそうだ。
詳細&対戦カードはコチラ