2011年4月1日から3日まで、東京・代々木第1体育館で「Marching J」が行われている。ジャニーズ所属タレントがほぼ全員参加し、東日本大震災の被災地復興のための義援金を募るイベントで、初日は被災地からのファンも含め10万1000人が駆けつけたという。

   ファンらは大喜びだったようだが、インターネット上では異論も見受けられた。

「チャリティーはコンサートとは違います」

   初日の1日は近藤真彦さん(46)をはじめ、TOKIOやKinki Kids、嵐など人気タレント総勢115人が集合した。ファンの列は約250メートル離れたJR原宿駅まで伸び、用意された50個の募金箱は全て満杯になったという。

   近藤さんは「(被災地の)子どもたちの笑顔を取り戻すためのイベントにしたい」、嵐の櫻井翔さんは「僕たち1人1人の力は小さいですが、(被災地に)思いが届けばうれしい」と語った。

   実際に参加したファンは、ネットのmixiやツイッターで

「少しでもこれ(募金)が役に立つと思うと感慨深く、とても清々しかったです。募金は心を豊かにしますね」

との被災地支援に協力できた喜びの声や、

「明日からの仕事がんばれる!ほんと元気もらいましたー!」

と感激をつづっている。

   一方で、ファンらの「マナー違反」を指摘する意見も少なくない。

「チャリティー活動はコンサートとは違います。うちわ持ってペンライト持って、キャーキャー叫んで、自分の好きなタレントが退場したらブーイングして、ちゃんと順番待ちして並んでマナーを守ってる人を押し退けて走ったり、そういうのは違う気がします。マナーを守って参加していた方々にも、ジャニーズのタレントの方々にも大変失礼です」
「コンサートじゃないんだからうちわとか要りません。担当に気づいて欲しい気持ちも分かりますが、周りの人の迷惑になるだけなので出すのはやめましょう。はっきり言って邪魔です」

など、コンサート感覚で参加したファンに苦言を呈している。

「チャリティー精神はガチ」 阪神・淡路では9億円超寄付

   また、インターネット掲示板「2ちゃんねる」では、

「ジャニ△(ジャニさんかっけー)」
「ジャニーズがこう言う事するって経済効果も凄いよね」
「ジャニーズのチャリティー精神だけはガチ」

といった肯定的な意見もある一方、

「募金額よりはるかに高い交通費を使ってファンは会場に行くわけですね」
「復興基金にかこつけた宣伝活動って感じw」

と否定的な声も書き込まれている。

   ジャニーズ事務所は1991年6月、長崎の雲仙普賢岳で火砕流が発生した際も寄付金1000万円と3000万円相当の物資を被災地に送った。また95年1月の阪神・淡路大震災では、総額9億1822万円を寄付するなど、数々の被災地支援活動を行ってきた。

   なお、2011年4月2日午前には同イベントにSMAPが登場。司会や後輩たちとのトークで会場は盛り上がったようだ。

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