サンプドリアとFWアントニオ・カッサーノの問題が解決し、同選手がミランで主役に戻ったことで、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、安堵のため息をついている。代表でのプロジェクトにおいて重要な存在の一人を取り戻したからだ。

「カッサーノは大きな責任を感じている。父親になるところだからね。彼は家族のために責任を感じており、だからこそもう間違いはしないだろう」

カッサーノはミランでの最初の記者会見で、この機会を逃したら「精神病院行きに値する」と話した。プランデッリ監督はこの発言について、「彼はもっと会見をすべきだね。とても面白いからだ」と冗談を飛ばした上で、次のように続けている。

「サンプでのことがあったとき、私は彼に電話したんだ。全員が誰かに反発しているとき、私は攻撃されている者の側につくタイプで、アントニオともそうしたのさ。チームから外れている間は、彼を招集しなかった。今の彼はプレーしているし、彼のことを追っているよ。ある程度コンスタントにやれば、次の試合には招集するだろう」

プランデッリ監督とスタッフたちが考えているのは、今後の主要な国際大会に向けた未来の代表チームをつくる30名のグループを決めることだ。プランデッリ監督は「素晴らしい期待が持てる選手たちがいるかどうか、我々は理解しようとしているところだ。だが、まだ多くは見られないね」と語った。

また、外国生まれの選手や帰化選手の招集について、プランデッリ監督は「仕事をしていて、すべて規則どおりなら、あらゆる点でイタリア人であるということに問題はないと思う」と、反対しない考えであることを改めて認めている。

思い浮かぶのは、インテルで復活したMFチアゴ・モッタだ。かつてバルセロナとジェノアに所属した彼は、イタリアのパスポートを所有しており、招集することが可能だ。だが、現時点でプランデッリ監督は名前を挙げていない。むしろ、同監督にとっての問題は別にあるようだ。

「選手たちが外国に行っていることではなく、外国人選手が多いことが問題なんだ。私が代表監督として初めて見たイタリア・スーパーカップのインテル対ローマ戦で、ピッチにいた22人のうち、イタリア人は3人だったんだ」