ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏が4日、ローマ近郊で6日のカリアリ戦に向け準備中のチームを1時間ほど視察した。“クリスマスプレゼント”であるFWアントニオ・カッサーノと初めて対面した同オーナーは、後半戦に向けてチームにエールを送っている。

30分ほどチームやマッシミリアーノ・アッレグリ監督と話したベルルスコーニ・オーナーは、「首位になってくれて感謝している。6月もその位置にいることを願っているよ」とコメント。カッサーノに対しては、「君がここに来てくれたことに非常に満足している。君はイタリア人で最高のタレントだ」と賛辞を送った。

また、同オーナーはFWロナウジーニョについても言及し、「彼が出て行くことになったのは残念だ。一瞬の考えやプレーに移す速度に関して、彼は世界最高の選手だよ。だが、ブラジルへ戻ると言うのは彼の選択だ」と話している。一方、FWアレシャンドレ・パトに対しては、「君の年齢ならケガをしてはいけないよ」と冗談を飛ばす場面もあった。

イタリアの首相でもあるベルルスコーニ・オーナーは、「ミランが勝てば、国会でみんながお祝いし、顔つきも明るい。逆にミランが負けると、全員が少し悲しそうなんだ」とコメント。次のようにも続けている。

「ミランが勝つことはイタリアにとって良いことだ。ミランの選手たちには勝つ責任がある。まずは自分たちが満足できるから、そして次にミランとサポーター、会長、国会議員たちを満足させられるからだ。ミランが勝つと、国会で笑顔が見られる。だから、ミランが勝つのは国にとって良いことなんだ。我々はヨーロッパの舞台ですべての相手と渡り合える。1月のマーケットでミランほど強くなれるチームはないと思うからね」

なお、アル・アハリとの試合でテレビカメラに激突して負傷したFWロビーニョは、当初の見込みよりもずっと良い状態だったようだ。イタリアへ向かう飛行機に乗る際も、問題なく歩いていた同選手は、カリアリ戦にも起用できる。