――チャンピオンズリーグ(CL)とリーグ戦のどちらを選びますか?
「ビッグクラブは選べないものだ。CLは最高の高いで、ワールドカップ(W杯)以上のクオリティーがある。W杯は政治的・社会的次元のものだが、技術的には劣る。だがリーグ戦は、常にベストのチームが報われるものだ。両方に勝てれば完璧だろうね」

――個人賞に勝つのはどうでしょう? (スペイン代表のビセンテ・)デル・ボスケ監督を年間最優秀賞にすべきとの声に落胆していますか?
「私は私のやるべきことをやった。11カ月の仕事で57試合を戦い、最も重要な大会であるCLを含めて3つのタイトルを獲得した。私はすべてに勝ったんだ。これ以上はできない。選手たちについても同じだ」

――(インテルMFヴェスレイ・)スナイデルのことをおっしゃっているんですね?
「スナイデルのことだ。ケガで2010年最初の5カ月にプレーせず、南アフリカで6試合に出場して1ゴールを決めた(バルセロナMFアンドレス・)イニエスタが勝つのなら、W杯イヤーではほかのすべてが重要じゃないということだ。トロフィーが分配されているなら、競争となるのは分かる。だが、誰かがすべてに勝ったのであれば…。何を言えるというんだ? 私はバロンドールより、日曜の試合に勝ちたい」


――今年のイタリアはインテルの支配がなくなりました。(ズラタン・)イブラヒモビッチがけん引するミランがトップです。
「私が残念に思うのは、スペインでは本当のイブラが知られなかったことだけだね。バルサでの彼は、なぜだか知らないが、本当のイブラではなかった。だが、彼はフェノーメノ(怪物)なんだよ! 気づいているかどうかは知らないが、アヤックス、ユヴェントス、インテル、バルサ、そしてミランで、彼には9シーズン連続リーグ制覇を達成できる可能性がある。信じられないことだ。彼がスウェーデン人だからかもしれないね。サッカーにおいてスウェーデンは小国だ。CLに勝ったことがないからかもしれない。だが、彼にふさわしい価値が認められていないよ」

――優勝候補はミランでしょうか?
「今のところはね。彼らがスクデットを獲得しなければ、それは彼らがプレゼントしてしまったということだろう。現状を見る限り、彼らが有利な立場にある」

――ではインテルは?
「彼らがまた幸せになり、また笑顔になって、ミランにプレッシャーをかけて追走できるようになることを願っている」

――ユーヴェもより競争力をつけたようです。
「本当に成長しているね。(アルベルト・)アクイラーニはとてもうまくやっているし、(ミロシュ・)クラシッチはトップクラスだ。もちろん、スクデットを獲得することもできるだろう」