モウリーニョ・インタビュー PART2 〜前篇〜 「レアルの力は未来にある」
レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督のインタビュー第2部をお届けする。
――インテルにおいてチャンピオンズリーグ(CL)はサポーター、クラブ、会長にとっての苦悩でした。
「ブルニコでの初日を忘れられないよ。みんな『オレたちはCLが欲しい』って歌っていたんだ。横断幕でもそう言っていたね。ロベルト(・マンチーニ元監督)時代の目標だったんだ。すべてうまくいったよ。会長がチームを守ったからでもある」
――それはこの数日、あなたがレアルをとがめていることでもありますね。
「私はただ、審判の深刻なミスのリストを渡され、審判たちを攻撃するように求められるのに疲れたと言っただけだ。クラブ全体がチームを守らなければいけない。監督の背後に隠れてはいけないんだ」
――インテルでCLに勝つまでは時間が必要でした。
「1年間と、マンチェスター・ユナイテッド戦での敗退があったね。あの夜、一部の人たちは大騒ぎしたがり、血を求めた者たちもいた。ほかの人たちは隠れていたな。私は1分後にドレッシングルームを出たよ。結果が当然の結末だったこと、勝つことはできなかったこと、モラッティ会長に足りないものを言わなければいけなかったことを説明するためにね。そして1年後に…」
――レアルのようなチームではたくさんのクオリティーがあるのでは?
「マドリーにクオリティーはある。良いプレーをし、CLで16ポイントを挙げた。だがポルトも、とても良いプレーをしていたよ。チェルシーは完璧にプレミアに適していた。インテルにはみんなが知っている勇気と争う力があった。レアルにはクリスティアーノ・ロナウドと(メスト・)エジル、(アンヘル・)ディ・マリアらによって、攻撃的で美しいプレーがある。中盤もシャビ・アロンソがいて、素晴らしい組織がある。マルセロの攻撃的な飛び出しもあるし…だが、レアルの本当の強さは別にある」
――というと?
「先があるということだ。最も高齢なリカルド・カルバーリョが32歳で、ペペと(イケル・)カシージャスは29歳だ。アロンソは27歳、そのほかの選手たちは25歳以下だよ。とても若く、素晴らしい未来があるんだ。ほかのチームたちにはポテンシャルの限界があったが、このレアルは本当に長いサイクルを始めることができる」
――ですが、長く勝っていません。
「勝たなければいけないという苦悩を持つことは、変化を助けることにならないだろう。バルセロナは完成されているが、レアルは違うんだ。苦悩よりも、仕事と時間が必要なんだよ。私は6カ月前からここにいる。多くを知っているが、まだすべてではない。不可能さ。ここの次元は世界中のほかのどのクラブとも比較できないものだ」
――バルセロナ戦での0−5はまだ心が痛むのでは?
「いや、0−1で5回負けるより、0−5で1回負ける方が良い。あれは不思議な試合だった。我々は2つのプレーで2つのゴールを失ったんだ。ただその後、PKと(バルセロナGKビクトル・)バルデスの退場があった。それらがあれば、別の話になっていたはずだ。だが、実際はそうはならなかった。ただ、言い訳はしない。あと15分あったら、我々は0−7や0−8で負けていたかもしれないんだ。でも、私はその後に満足している」
――どういう意味ですか?
「あれが終わりの始まりだと考えた人もいるが、実際はすぐに素晴らしい立ち直りを見せた。穴居のところ、リーグ戦で16試合、CLで6試合、コパ・デル・レイで3試合を戦って、1つの試合に負けるのはあり得ることだ」
――レアルは2005年からCLベスト16の壁を越えていません。次は何度もやられているリヨンが相手です。
「とても難しいだろう。だが、私のレアルはこのベスト16を越えられると思っているし、そう信じている」
――異議申し立てで処分が減刑され、監督は(リヨンとの)ファーストレグからベンチに入ります。“故意の退場操作”でUEFAから処分されたことに怒っていらっしゃいますか? (UEFAのミシェル・)プラティニ会長も『みんなやっている』と言いましたが…。
「歴史的な判決だったよ。何年もみんながやっているが、私が初めて処分された。私が最初で最後じゃなければすべてOKだが、そうなるだろうと思っている」
――インテルにおいてチャンピオンズリーグ(CL)はサポーター、クラブ、会長にとっての苦悩でした。
「ブルニコでの初日を忘れられないよ。みんな『オレたちはCLが欲しい』って歌っていたんだ。横断幕でもそう言っていたね。ロベルト(・マンチーニ元監督)時代の目標だったんだ。すべてうまくいったよ。会長がチームを守ったからでもある」
「私はただ、審判の深刻なミスのリストを渡され、審判たちを攻撃するように求められるのに疲れたと言っただけだ。クラブ全体がチームを守らなければいけない。監督の背後に隠れてはいけないんだ」
――インテルでCLに勝つまでは時間が必要でした。
「1年間と、マンチェスター・ユナイテッド戦での敗退があったね。あの夜、一部の人たちは大騒ぎしたがり、血を求めた者たちもいた。ほかの人たちは隠れていたな。私は1分後にドレッシングルームを出たよ。結果が当然の結末だったこと、勝つことはできなかったこと、モラッティ会長に足りないものを言わなければいけなかったことを説明するためにね。そして1年後に…」
――レアルのようなチームではたくさんのクオリティーがあるのでは?
「マドリーにクオリティーはある。良いプレーをし、CLで16ポイントを挙げた。だがポルトも、とても良いプレーをしていたよ。チェルシーは完璧にプレミアに適していた。インテルにはみんなが知っている勇気と争う力があった。レアルにはクリスティアーノ・ロナウドと(メスト・)エジル、(アンヘル・)ディ・マリアらによって、攻撃的で美しいプレーがある。中盤もシャビ・アロンソがいて、素晴らしい組織がある。マルセロの攻撃的な飛び出しもあるし…だが、レアルの本当の強さは別にある」
――というと?
「先があるということだ。最も高齢なリカルド・カルバーリョが32歳で、ペペと(イケル・)カシージャスは29歳だ。アロンソは27歳、そのほかの選手たちは25歳以下だよ。とても若く、素晴らしい未来があるんだ。ほかのチームたちにはポテンシャルの限界があったが、このレアルは本当に長いサイクルを始めることができる」
――ですが、長く勝っていません。
「勝たなければいけないという苦悩を持つことは、変化を助けることにならないだろう。バルセロナは完成されているが、レアルは違うんだ。苦悩よりも、仕事と時間が必要なんだよ。私は6カ月前からここにいる。多くを知っているが、まだすべてではない。不可能さ。ここの次元は世界中のほかのどのクラブとも比較できないものだ」
――バルセロナ戦での0−5はまだ心が痛むのでは?
「いや、0−1で5回負けるより、0−5で1回負ける方が良い。あれは不思議な試合だった。我々は2つのプレーで2つのゴールを失ったんだ。ただその後、PKと(バルセロナGKビクトル・)バルデスの退場があった。それらがあれば、別の話になっていたはずだ。だが、実際はそうはならなかった。ただ、言い訳はしない。あと15分あったら、我々は0−7や0−8で負けていたかもしれないんだ。でも、私はその後に満足している」
――どういう意味ですか?
「あれが終わりの始まりだと考えた人もいるが、実際はすぐに素晴らしい立ち直りを見せた。穴居のところ、リーグ戦で16試合、CLで6試合、コパ・デル・レイで3試合を戦って、1つの試合に負けるのはあり得ることだ」
――レアルは2005年からCLベスト16の壁を越えていません。次は何度もやられているリヨンが相手です。
「とても難しいだろう。だが、私のレアルはこのベスト16を越えられると思っているし、そう信じている」
――異議申し立てで処分が減刑され、監督は(リヨンとの)ファーストレグからベンチに入ります。“故意の退場操作”でUEFAから処分されたことに怒っていらっしゃいますか? (UEFAのミシェル・)プラティニ会長も『みんなやっている』と言いましたが…。
「歴史的な判決だったよ。何年もみんながやっているが、私が初めて処分された。私が最初で最後じゃなければすべてOKだが、そうなるだろうと思っている」