マンチェスター・シティのロベルト・マンチーニ監督は、31日に行われた古巣インテルとの親善試合に向けて準備を整えていた。だが、“マンチョ”はこの一戦で指揮を執らないこととなった。家族の問題で、同監督はイタリアへ戻ることになったのだ。

マンチーニ監督は30日、ボルチモアからイタリアへ向かって飛行機に飛び乗った。アンコーナにいる父親が緊急入院し、集中治療室へ入ったからだ。デイヴィッド・プラット氏とともにインテル戦でチームを率いることになったブライアン・キッド氏は、マンCの公式サイト上で、次のように話している。

「もちろん、ボスにとっては難しい時期だ。だが、選手たちはしっかりとプロらしかったし、監督も選手たちにこのツアー中の頑張りを称えていた。すべてが急な出来事だったが、監督からのエールをチームに伝えたよ。それと、試合にいられないことへの謝罪をね。とにかく、我々はコンスタントに連絡をとっている。試合前も連絡するし、出場するメンバーを決めるのは彼だ」

マンCにとってインテル戦はアメリカツアーの最終戦となり、チームはその後、8月4日にドイツでボルシア・ドルトムントと対戦する。だが、マンチーニ監督が試合までにチームに合流できるかどうかは不明だ。いずれにしても、マンチーニ家にとっては難しい夏になったことは確かである。ボローニャの下部組織でプレーするマンチーニ監督の息子アンドレアも、6月末に崖から落ちて頭蓋の負傷により、サッサリの病院に入院したからである。

一方で、マンCのインテルFWマリオ・バロテッリ獲得交渉は続いている。インテルのマッシモ・モラッティ会長は先日、交渉は週明けになると明らかにしたが、マンC側は楽観的な姿勢を失っていないようだ。マンCのスタッフで、かつてサンプドリアでマンチーニ監督とチームメートだったアッティリオ・ロンバルディ氏は、バロテッリの獲得について、次のようにコメントしている。

「私は何も知らないよ。だが、もしもマリオが我々のところに来るとしたら、大歓迎することは間違いない。我々全員は、彼がこの上なく素晴らしい能力を持っている選手だと確信している。一人で試合結果を変えることのできるような、真のカンピオーネ(最高の選手)だとね。それに、これだけ若いうちにプレミアリーグのような重要なリーグに来れば、彼にとっても素晴らしい経験になるだろう。ベストの形で成長する最高の機会になるはずだよ」