若手漫才の頂点を決める「M-1グランプリ」の決勝が12月20日に行われ、パンクブーブーが第9代の「M-1」王者に輝いた。史上最高のエントリー数4,629組の激戦を勝ち抜き、決勝を争ったのはナイツ、南海キャンディーズ、東京ダイナマイト、ハリセンボン、笑い飯、ハライチ、モンスターエンジン、パンクブーブーに、敗者復活から勝ち上がったNON STYLEを加えた計9組。

パンクブーブーは佐藤哲夫と黒瀬純のコンビで、2001年に結成。これまで常に「M-1」決勝進出候補と言われる実力を持ちながらも敗退を続け、今年は初めての決勝進出だった。

勢いがあったのは、今年が「M-1」決勝8回目の挑戦となった笑い飯だ。決勝1回戦では島田紳助が100点を付けるなど、審査員が軒並み高評価。それに初の決勝で安定した漫才を見せたパンクブーブー、「M-1」連覇を狙い敗者復活から勝ち上がったNON STYLEが最終決戦で熱い戦いを繰り広げた。

しかし、笑い飯は決勝1回戦のネタの完成度が高すぎたことが、結果的に最終決戦のネタのインパクトを弱める結果に。反対にパンクブーブーは2本とも完成度の高い漫才で高評価を受け、見事に審査員満場一致での栄冠を手にすることになった。

“完全優勝”となったパンクブーブーについて、審査員の上沼恵美子は「パンクブーブー初めてだったんですが、ダントツでした。私の中では」と絶賛。また、オール巨人は「すごいレベルが高かった。パンクブーブーは緻密な笑いを相当追及していると思う」、渡辺正行は「2本キレイに良いネタを作るのは相当難しいんですけれども、パンクブーブー素晴らしかったです」、中田カウスは「ボケの切り返しが面白いねぇ。かなり練り上げてきてますね。最高でした」、島田紳助は「上位4組くらいは接戦でした。パンクブーブーは初めて見たけれども、すごい技術を持ってました」と、惜しみない賛辞が送られている。

☆「M-1グランプリ2009」得点
◎決勝1回戦
668点 笑い飯(よしもと)
651点 パンクブーブー(よしもと)
641点 NON STYLE(よしもと)※敗者復活
634点 ナイツ(マセキ芸能社)
628点 ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
614点 東京ダイナマイト(よしもと)
610点 モンスターエンジン(よしもと)
607点 南海キャンディーズ(よしもと)
595点 ハリセンボン(よしもと)

得点上位3組の笑い飯(668点)、パンクブーブー(651点)、NON STYLE(641点)が最終決戦進出

◎最終決戦 ネタ順と得票数
1.NON STYLE(よしもと)0
2.パンクブーブー(よしもと)7
3.笑い飯(よしもと)0

☆歴代のM-1王者
2001年(第1回) 中川家
2002年(第2回) ますだおかだ
2003年(第3回) フットボールアワー
2004年(第4回) アンタッチャブル
2005年(第5回) ブラックマヨネーズ
2006年(第6回) チュートリアル
2007年(第7回) サンドウィッチマン
2008年(第8回) NON STYLE
2009年(第9回) パンクブーブー