29日に行われたセリエA第14節で、フィオレンティーナにホームで1−0と勝利を収めたインテル。同日の試合で2位ユヴェントスが敗れたため、12月5日に行われる次節の直接対決を前に、両チームの勝ち点差は8ポイントへと広がった。試合後、ジョゼ・モウリーニョ監督は、試合後に皮肉を交えて次のように話している。

「私のチームは勝った。またも私はよくやったね。そして次に負けるときは、また私は無能ということになる…。ユヴェントス戦やルビン・カザン戦ばかりが騒がれていたが、この試合こそが大事だった。インテルは素晴らしい試合をしたよ。80分間に渡って、私のチームの方が良いプレーをした。我々はゴールチャンスをつくり、ゴールを決めたが審判に取り消され、それからまたゴールが生まれたんだ」

「8ポイント差でユヴェントスとの試合を迎えることも、別に重要じゃない。リードは5ポイントだったかもしれないし、たとえ同じ勝ち点だったとしても何も変わらないんだ。我々はトリノへ勝ちに行くよ」

一方、モウリーニョ監督は0−2と敗れたチャンピオンズリーグのバルセロナ戦についても振り返り、「我々は打ち砕かれた。この言葉が適切だろう。だが私は、(ミランの)ホームでのチューリッヒ戦や(ユヴェントスの)アウェーでのボルドー戦での敗北の方が、イタリアのサッカーにとって良くなかったことだと思っているよ」と話している。

勝利を収めたにもかかわらず、インテルには別の騒動が巻き起こっている。この日の試合でベンチにも入らず、スタンド観戦となったFWマリオ・バロテッリについてだ。しかし、モウリーニョ監督は今回の決定について、このようにコメントした。

「私が選択したことであって、説明する必要はない。なぜバロテッリについてたくさんの質問がされるのか、私には分からないよ。今日はベンチにパトリック・ヴィエラ、マルコ・マテラッツィという2人の世界王者がいた。私は私のチョイスをし、彼をスタンド観戦とした。90分間、彼のことを思い出すことはなかったよ。チームは良い試合をした。ファンタスティックだったよ。たとえ勝っていなかったとしても、私はそう思っていただろう」

また、モウリーニョ監督は「我々はローマ戦で引き分けたが、次の試合に勝った。バルセロナには負けたが、次の試合では問題なく勝っている」と、チームが一つの試合で結果を残せなくとも、その次の試合で立ち直ることができていることに賛辞を送っている。