イングランドのファビオ・カペッロ監督が26日に言ったように、イタリアのサッカー界はウルトラスの手中にあるのだろうか? ローマのクラウディオ・ラニエリ監督は27日、多くを語りはしなかったものの、間接的にカペッロ監督の意見が正しいことを示唆している。

28日のウディネーゼ戦を前に、記者会見に臨んだラニエリ監督は、「去年、我々はユヴェントスにデヤン・スタンコビッチ(インテル)を連れてきたいと願った。だが、サポーターにとって良くなかったから、獲得に至らなかったんだ。今の彼がリーグ戦でどれほどうまくやっているかは、見てのとおりだ…」と話している。

一方、リーグ前節のリヴォルノ戦で敗北を喫したラニエリ監督は、ローマについてこうコメントした。

「自分のものではないことを形作っていくのは、難しいことだ。今年はローマにとって適応の時期、犠牲精神を発揮し、落胆する時期なんだ」

「我々には4位に4ポイント差をつけられている。シーズン終了時に4位なら良いよ。最後まで勝負はしていきたいけどね。ただ、すべてがうまくいくわけじゃないってことは分かっていた。全員がそろっている状態でも、難しくなると予想していたんだ。そういう状態じゃなければ、なおさらだよ」

「今は戦い、前進していくしかない。ただ、仕事をしていければ、最後には改善できるということも知っている。私は自信を抱いているんだ。常にベストを手に入れられるわけではないけどね」

最後に、ラニエリ監督はGKドニの起用について、試合当日まで待つとしたうえで、DFフアンはスタメンで出場するとしている。