今シーズン開幕以来、クラブ史上最低の低迷が続くトッテナムは土曜日、ファンデ・ラモス監督の解任を発表。さらに、その後任にポーツマスのハリー・レドナップが就任すると発表した。

 シーズン開幕後8試合が終了し、獲得した勝点はわずか2と最下位に沈んでいるトッテナム。クラブ首脳陣はラモス監督の続投を明言していたが、19日のハル戦にも敗れると、昨シーズン、カーリングカップに優勝し、クラブに9年ぶりとなるタイトルをもたらしたスペイン人監督の解任を決定した。

 さらにトッテナムのダニエル・レビイ会長は、同時にレドナップの新監督就任を発表。この電撃的な人事について、レビイ会長は次のように語っている。

「ハリー・レドナップの新監督就任を発表できて非常に喜ばしく思う。彼は長年監督を続けており、プレミアリーグでも素晴らしい成績を残している。その知識は豊富で、モチベーターとしても文句は無い。彼は選手に刺激を与え、実力以上のパフォーマンスを引き出すんだ。また、彼の攻撃的なスタイルは、我がクラブにもマッチする。彼の指揮の下、プレミアリーグだけでなく、UEFAカップやFAカップなどでも、結果を残せるものと信じている」

 イングランド代表MFデイビッド・ベントリーやクロアチア代表MFルカ・モドリッチなど、大型補強を敢行して臨んだシーズンで、思わぬ低迷に沈むトッテナム。サポーターからの不満が募る中、ラモス監督を解任し、ライバルチームから指揮官を強奪するという荒療治は、果たして功を奏するのだろうか。