【気になるトレンド用語】iPhone 3G効果で人気が急上昇の「BlackBerry」ってなんだ
iPhone 3Gが日本でも好調な売れ行きを示す中、その影響でNTTドコモが提供する法人向け端末「BlackBerry」が注目されています。
「BlackBerry」は、カナダのリサーチ・イン・モーション社(以下RIM社)の製品ですが、日本ではドコモから提供されています。海外ではビジネスマンの必携ツールともいわれている端末ですが、日本では法人向けということもあり一般の人にはあまりなじみがなかった端末でもあります。
にわかに話題となった「BlackBerry」とは、いったいどんな端末なのでしょうか。
■先祖は、なつかしいポケベルだった?
BlackBerryは、カナダのリサーチ・イン・モーション社(RIM社)が1997年に開発した情報端末です。
初期のBlackBerryは、ポケットベルがベースの端末でしたが新機種の登場とともに機能が追加され多機能な情報ツールへと進化してきました。最新機種ではパソコンと同じ配列キーボードや携帯電話同様の通話機能、ウェブ閲覧機能まで搭載しています。
・The 50 Greatest Gadgets of the Past 50 Years - 初期のモデル「BlackBerry 850」(1998年)
端末価格が安価なうえに必要な機能だけを搭載したBlackBerryはビジネスシーンでの情報管理端末としての利用が広がり、特に北米のビジネスマンには欠かせない端末となっています。
■BlackBerryで何ができるのでしょうか?
BlackBerryという端末は、いったい何ができるのでしょうか。
●BlackBerry 8707hの主な機能
・W-CDMA対応エリアでのメールの送受信
・ウエブ ブラウジング
・Word、Excel、PDFなどのファイル閲覧が可能
・内蔵スピーカーでのハンズフリー通話
・MP3着信音を使用可能
・Bluetooth対応
・海外のローミングエリアでも利用可能
・通話中でもアプリケーション情報やデータベースのアップデートが可能
●搭載アプリケーション
・メーラー
・アタッチメント・ビューアー(Word、Excel、PDF、JPEG)
・オーガナイザー(スケジューラ、アドレス帳、タスク、メモ帳)、電卓、ウェブ・ブラウザ
●主な仕様
本体
・表示:320X240 液晶、65,000色以上
・待ち受け時間:W-CDMA 約400 時間、GSM 約400 時間
・通信方法
W-CDMA(日本、ヨーロッパ:2,100MHz、米国:非対応)
GSM/GPRS(850、900、1,800、1,900MHz)
・通話時間 :W-CDMA 約165分、 GSM 約300分
・メモリ :64 Mバイト (フラッシュメモリ) 、16 Mバイト (SRAM)
・モデム :RIM ワイヤレスモデム
・パソコンと同じQWERTY キーボード搭載、トラックホイール
・セキュリティ:パスワード保護およびキーボードロック搭載
・サイズ :高さ110mm×幅69.5mm×高さ19.5mm (厚さ)
140g (質量)
・BlackBerry 8707h - NTTドコモ
・BlackBerry 8707h - 公式サイト
■ドコモがBlackBerryに目をつけた
新機種とともに機能が増えてきたBlackBerryですが、主に活躍する舞台は英語圏であり日本環境への対応はされていませんでした。
そこで2006年秋、NTTドコモが法人向けにBlackBerry端末とサービスの提供を開始したのです。ただし、その当時の機種「BlackBerry 8707h」は日本語に対応しておらず、外資系企業に勤める人が使うためのものでしたが、2007年日本語入力に対応し、本格的な利用がされるようになっています。そしてついに今年の8月、個人向けのサービス「ブラックベリーインターネットサービス」の開始が予定されるまでに至りました。
■iPhone 3GとBlackBerryの違い
サービス・ソフトウェア面で見た場合、BlackBerryはメールなどの通信機能が優れています。パソコンのメールアドレスが10個まで使えるうえ、ケータイと同じくメール受信が通知されるプッシュメールが利用できる点も魅力的です。ちなみにiPhoneでは、プッシュメール対応は一部のものに限られています。
またアプリケーション面でもWord、Excel、PDFなどのファイル閲覧ができる機能を搭載するなどビジネスに強い端末です。iPhone 3Gも現時点(2008年7月)ではまだ対応が遅れていますがWord、Excel対応は予定されています。
ハードウエア面では、まず目をひくのは入力方式です。iPhone 3Gの入力方式がタッチスクリーンだけであるのに対し、BlackBerry 8707hではパソコンと同じ配列のQWERTYキーボードを本体前面に搭載しており、時間に追われるビジネスシーンでも素早い入力が可能となっています。
■BlackBerryが注目された理由
新しい操作感覚とファッション性、ネットサービス対応などで人気を獲得したiPhone 3Gに対し、パソコンとの動作・データの親和性と信頼性を持つのがBlackBerry 8707hといえそうです。
iPhone 3Gが、楽しさを獲得し、その特徴を際だたせるほど、ビジネスマンにとってBlackBerry 8707hは頼もしく即戦力になる端末と映ったのかもしれません。
iPhone 3Gというビッグネームに加え、実力派BlackBerryの登場によって、Windowsケータイ、Symbian(ノキア)ケータイなど選択肢は大きく広がった「スマートフォン」市場。しばらくは目が離せなそうにないほど面白いバトルが繰り広げられそうです。
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■先祖は、なつかしいポケベルだった?
BlackBerryは、カナダのリサーチ・イン・モーション社(RIM社)が1997年に開発した情報端末です。
初期のBlackBerryは、ポケットベルがベースの端末でしたが新機種の登場とともに機能が追加され多機能な情報ツールへと進化してきました。最新機種ではパソコンと同じ配列キーボードや携帯電話同様の通話機能、ウェブ閲覧機能まで搭載しています。
・The 50 Greatest Gadgets of the Past 50 Years - 初期のモデル「BlackBerry 850」(1998年)
端末価格が安価なうえに必要な機能だけを搭載したBlackBerryはビジネスシーンでの情報管理端末としての利用が広がり、特に北米のビジネスマンには欠かせない端末となっています。
■BlackBerryで何ができるのでしょうか?
BlackBerryという端末は、いったい何ができるのでしょうか。
●BlackBerry 8707hの主な機能
・W-CDMA対応エリアでのメールの送受信
・ウエブ ブラウジング
・Word、Excel、PDFなどのファイル閲覧が可能
・内蔵スピーカーでのハンズフリー通話
・MP3着信音を使用可能
・Bluetooth対応
・海外のローミングエリアでも利用可能
・通話中でもアプリケーション情報やデータベースのアップデートが可能
●搭載アプリケーション
・メーラー
・アタッチメント・ビューアー(Word、Excel、PDF、JPEG)
・オーガナイザー(スケジューラ、アドレス帳、タスク、メモ帳)、電卓、ウェブ・ブラウザ
●主な仕様
本体
・表示:320X240 液晶、65,000色以上
・待ち受け時間:W-CDMA 約400 時間、GSM 約400 時間
・通信方法
W-CDMA(日本、ヨーロッパ:2,100MHz、米国:非対応)
GSM/GPRS(850、900、1,800、1,900MHz)
・通話時間 :W-CDMA 約165分、 GSM 約300分
・メモリ :64 Mバイト (フラッシュメモリ) 、16 Mバイト (SRAM)
・モデム :RIM ワイヤレスモデム
・パソコンと同じQWERTY キーボード搭載、トラックホイール
・セキュリティ:パスワード保護およびキーボードロック搭載
・サイズ :高さ110mm×幅69.5mm×高さ19.5mm (厚さ)
140g (質量)
・BlackBerry 8707h - NTTドコモ
・BlackBerry 8707h - 公式サイト
■ドコモがBlackBerryに目をつけた
新機種とともに機能が増えてきたBlackBerryですが、主に活躍する舞台は英語圏であり日本環境への対応はされていませんでした。
そこで2006年秋、NTTドコモが法人向けにBlackBerry端末とサービスの提供を開始したのです。ただし、その当時の機種「BlackBerry 8707h」は日本語に対応しておらず、外資系企業に勤める人が使うためのものでしたが、2007年日本語入力に対応し、本格的な利用がされるようになっています。そしてついに今年の8月、個人向けのサービス「ブラックベリーインターネットサービス」の開始が予定されるまでに至りました。
■iPhone 3GとBlackBerryの違い
サービス・ソフトウェア面で見た場合、BlackBerryはメールなどの通信機能が優れています。パソコンのメールアドレスが10個まで使えるうえ、ケータイと同じくメール受信が通知されるプッシュメールが利用できる点も魅力的です。ちなみにiPhoneでは、プッシュメール対応は一部のものに限られています。
またアプリケーション面でもWord、Excel、PDFなどのファイル閲覧ができる機能を搭載するなどビジネスに強い端末です。iPhone 3Gも現時点(2008年7月)ではまだ対応が遅れていますがWord、Excel対応は予定されています。
ハードウエア面では、まず目をひくのは入力方式です。iPhone 3Gの入力方式がタッチスクリーンだけであるのに対し、BlackBerry 8707hではパソコンと同じ配列のQWERTYキーボードを本体前面に搭載しており、時間に追われるビジネスシーンでも素早い入力が可能となっています。
■BlackBerryが注目された理由
新しい操作感覚とファッション性、ネットサービス対応などで人気を獲得したiPhone 3Gに対し、パソコンとの動作・データの親和性と信頼性を持つのがBlackBerry 8707hといえそうです。
iPhone 3Gが、楽しさを獲得し、その特徴を際だたせるほど、ビジネスマンにとってBlackBerry 8707hは頼もしく即戦力になる端末と映ったのかもしれません。
iPhone 3Gというビッグネームに加え、実力派BlackBerryの登場によって、Windowsケータイ、Symbian(ノキア)ケータイなど選択肢は大きく広がった「スマートフォン」市場。しばらくは目が離せなそうにないほど面白いバトルが繰り広げられそうです。
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