07−08季は5位と低迷し、欧州CL出場権を逃したACミラン。解任説も浮上したが、続投が正式に決定し、再起にかけるカルロ・アンチェロッティ監督が、今夏の補強に満足感を漂わせた。

　“SKY”のインタビューに応じたアンチェロッティ監督は「最高の補強となった。偉大なDF（ザンブロッタ）とMF（フラミニ）が1名ずつ、そしてMFではあるが、より攻撃的なフェノーメノ（怪物＝ロナウジーニョ）が1名加わった。インテルと比較するつもりはなく、我々の道を進んで行くだけだ。過去と比較しても、チームは確実に強化されている。どのチームが最強であるかは、ピッチ上で決着が付く」と語り、新しいシーズンへの自信をうかがわせた。

　一方、チェルシーがMFカカ（26）に対し、1億5000万ユーロ（約252億円）まで移籍金を吊り上げたと報じられていることについてアンチェロッティ監督は「カカが誘惑されている？私には彼がここの環境に満足し、落ち着いているように見えるが…。我々の選手が、これ程までに世間の注目を集めて誇りに思う」と余裕のコメント。

　最後にロナウジーニョについてアンチェロッティ監督は「シャイな青年だ。まだコンディションが万全ではないが、バランスの取れた素晴らしい選手だ。五輪出場が復帰への足がかりとなるだろう。ACミラン移籍が実現したことで、復帰への意欲が駆り立てられているようだ」と語った。