「ベッカムのLAギャラクシー入団は、マイク・ピアザが日本ハムファイターズに入団するようなもの」と、12日付けの「LAタイムス」紙の電子版が伝えた。31歳のベッカムは、もはや世界のトップクラスではないが、米国にはそのトップクラスの選手は誰もいない、と、同紙。選手としては多少ピークを過ぎた感のあるスーパースターが、“メジャー”を去って、異国のチームに移籍するという状況を皮肉った。

 更に同紙は「ベッカムは、ガリバー王国のガリバーみたいになるだろう」。ベッカムはMVPの最有力候補になると、選手としての実力を認め、次世代に与える影響の大きさを認める反面、今回の移籍には、ベッカム夫妻のハリウッド映画界進出の野望が根底にあるとも考えられており、グラビアを飾るだけでは?という見方もある。果たしてサッカーが米国のメジャースポーツになりうるか、という問題には、ベッカム効果は一過性のものに過ぎないかもしれないと、懸念的な意見も。いずれにせよ、米国メディアが、これまで“マイナースポーツ”だったサッカーの話題で大きく揺れていることは確かだ。